イジられるようにワザと隙を見せたり、自虐ネタで過剰に笑いを取ったり。
隙とか自虐ネタはどうしても自分のネガティヴな部分を使わなきゃいけないわけで、
比較的悲観的な思考ってのも副次的にクセになってる。
そうなったきっかけは高校の頃だろう。
そのときは所謂「イジられキャラ」だった。
俺がマジメに何かをして、何かを発言してもほとんど笑われる。
俺という人格を軽視されているというか、笑われることでどんどん自分は
どうでもいい奴なんだなと思うようになっていた。
「イジられキャラ」を受け入れたら、友達の輪に入っていけた。
けど、心の底からは楽しめなかったりもする。
今でもたまに当時の友達と飲んだりするけど、不愉快なときが多々あるし。
高校の頃に、脅迫観念的に「イジられ」「3枚目」を求められた結果、
そういうキャラが染み付いてしまったんだろうと思ってる。
(高校の頃の友達のせいだ!と言うつもりは毛頭ない。)
大学の頃は地元から遠く離れた土地で、全く新しい交友関係を作ることができた。
今でも付き合ってて楽しいのはこの頃の友達・知り合いだ。
ただ、3枚目キャラのクセが抜けず、求められてもないのに自虐ネタとかを披露してた。
知り合いに「余計なこと(自虐ネタとか)言わなければいいのに。」と言われることもあった。
当時は、そうしなければ高校の頃と同じように皆に受け入れてもらえないという危機感が
無意識のうちにあったのかもしれない。
今ならわかるけど、大学の頃の友達はそんなこと気にしないような人ばっかりで、
俺が3枚目じゃなくても快く受け入れてくれたと思う。
むしろ、めんどくさい俺のネガティヴ3枚目キャラを受け入れてくれて感謝してる。
その結果、出来上がった俺のキャラは「自虐的な3枚目でノリが軽い奴」。
なんか文面にするだけでめんどくさいキャラだな、これは。
俺は人と話すのがけっこう好きで、会話の中でちょっとした笑いとかを取れると気持ちよくなる。
ただ最近その傾向が過剰で、会話の半分くらいがウケ狙いになってる。
しかも得意の自虐ネタとか、お笑い番組みたいな揚げ足取りとか。
さらに、現状の不安とか、絶望とか、どうでもいいことをウダウダ言うクセもついてきてしまった。
笑ってくれる人はいるけど、この感じをめんどくさいと思ってる人も多いはずだ。
それを隠すってわけじゃないけど、そういう性格だと生活するに当たって色々と不便だから、
「明るい人格」を装って根暗が顔を出さないようにしてるんだろう。
最近ふと、自分が周りにどう思われたいかってのを考えてみたら、今のキャラと遠くかけ離れてた。
俺は周りの人に信頼されたいと思ってるのに、「自虐的な3枚目でノリが軽い奴」だと信頼は得れないよな。
ただの楽しくてめんどくさい奴だ。
染み付いてそれを抜くのに時間はかかるだろうけど、3枚目とはそろそろおさらばしたい。
もっと落ち着きのある人間になりたい。
もう会話で過剰にウケを狙うのはやめよう。
自虐ネタの数もちょっとずつ減らしていこう。
もう、高校の頃みたいにそんなことを求めてる人は周りにいないから。
自分がどういう人になりたいかを考えて、ちょっとずつ自分を変えていくのだ。