2010-08-06

http://anond.hatelabo.jp/20100806000658

うーん、「老人と現役世代の比率だけ比べるプロパガンダ」よりましなんだけど

将来の労働力が増えるといっても出生率を高いまま維持するなら、将来の子供も老人も増えるので、

子供も非生産年齢人口だから、そこもカウントしなきゃ、はいいんだけど、

人口に占める労働者の比率はあまり変化しない。

もやっぱり間違い。これから始まる第2次人口転換(高齢化社会)で最大の問題になるのはピーク時にどれだけ非生産年齢人口の比率が大きくなるか、ということ。

日本だと女性就業率の低さにバッファがあるとしても、一時的に就業者比率が50%割っちゃう可能性が高い、てのが大問題。

これを緩和するには、2050年とかのピーク時に備えて、まだ余裕があったここしばらくについては出生率は上がっていた方が良かったんですよ。なんでそうなるか、というのは実際にシミュレーションしてみないことには説明は難しいんだけど、要は「出生率が低い」ことに問題があるんじゃなくて、「急速に出生率が(低い方に)変化した」ことが問題で、どうしても一時的にひどい状態になっちゃう、ということ。(急に高くなっても実は似た問題は出てくる)

まあ、この変化は既に起きてしまったので、今から出生率向上を頑張っても、今世紀中くらいは焼け石に水にしかならないんだけどね。

記事への反応 -
  • 各世帯における最適解が「育てられないなら産まない」であることは間違いない。 でも、離婚率がこんな時代で、片親世帯の平均年収が210万で、晩婚化が進んで自分の両親が助けてくれ...

    • それって合成の誤謬はないのでは?高齢化が進んで老人が増えてるときに子供まで増やせばますます生活苦しくなるのは個人レベルでも国家レベルでも同じ。子供も老人も養われる側で...

      • うーん、「老人と現役世代の比率だけ比べるプロパガンダ」よりましなんだけど 将来の労働力が増えるといっても出生率を高いまま維持するなら、将来の子供も老人も増えるので、 子供...

        • 一時的に50%割るといっても現時点でも50%前半ぐらいだからあまり変わらないといっていいのでは? あと諸外国より高齢者の就業率が高いことも考えればそれほど大騒ぎするような事態に...

          • いやあ、10%程度の違いっていうとたいしたことなさそうだけど、実際に問題になるのは、 「非生産者/就業者」だから、大きいよ? 推計でも違うけど2割以上違ってきたりする。国全体...

      • 正しいと思う。あんたはえらい。 移民が働ける(そして日本で生活できる)ぐらいだったら、日本人がもっと働けて生活できてても何の不思議もないもんな。 基本的には、ベビーブーマ...

        • 人口動態では、ベビーブーマーとか、一時的な現象の影響はあまり大きくはないよ。 例えば高齢化のピークは団塊世代が死に絶えた後、今の子供達が老人になってからです。

          • そうか。よくわからない。 けっきょく、人口問題って、なにが問題なの? なんかイメージ的には、「誰が誰を養うか」ということかと思ってたけど。

            • なんかイメージ的には、「誰が誰を養うか」ということかと思ってたけど。 本質的にはそれだけの話、という理解でOK。経済成長厨の人だと「そもそも人口減少で経済規模が小さくなる...

              • ありがとう。専門の人だったんだな。増田でこんな神に出会えるとは。 経済成長っていうよりも、「社会のあり方」みたいな感じがしてきた。 先進国はだいたい少子化らしいし、今後ど...

                • どうなるんでしょーねー。学部でやっただけの私には「やべーよなー」くらいしか判りません。 この手の「第2次人口転換での超高齢化社会」は世界の先進国に先駆けて日韓が真っ先に突...

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