それは例えば、子供の進学に親の理解がなかったり金銭的問題で進学ができなかったりいろいろなケースがあると思う。
では不幸はどうだろうか?
親戚の親子やらを見てきた結論を言うと、親が精神的に不安定だと子供も精神的に不安定になる。
精神的に不安定な人間は、安定した人間に比べて人間関係や仕事が上手くできない。
精神をやられている人は、本来は不要なことにエネルギーが使われる、つまりハンデがついた状態で勝負をするような状態だからだ。
しかもそのハンディャップは外部からは見えない。
貧困の再生産と同じで、負のスパイラルというのだろうか、どんどん悪くなっていく。
母親は家庭環境に恵まれず精神的に不安定。一方娘は他人とまともな人間関係を築けずいじめられ続けている。
その家庭では母親が娘をブスだのなんだの日常的にののしっていた。
暴力は振るわないので周りからは躾に見えなくもない。しかし実態は精神的虐待であった。
母親と娘は割と似た顔をしていて娘はブスではなく、むしろ小顔なので化粧したら映えるであろう容姿だった。
娘は容姿がコンプレックスとなり、女の子らしくすることに抵抗をもつようになった。
娘は勉強ができたときだけ褒められたので勉強を頑張っていたが、大学受験に失敗して第1志望には合格しなかった。
その大きな原因はストレスによる体調不良。
結局、その娘は母親からは反対された第2志望の学部に行ったが、そこでもうまくいかず大学にもいかなくなり
未だに彼女は親に囚われ他人とまともな人間関係を築けない。誰かと仲良くなったかと思うと、いつの間にか避けられる。
周りからはカウンセラーを進められたこともあるが、自分は人見知り不器用なだけで普通だと思っている。
あるいは、自分がおかしいことに気がついているけれど認めたくないのかもしれない。
娘には結婚願望が無いわけではないらしいが、端から見ている人間には彼女には子育てなどできないだろうとしか思えない。
自分のことでいっぱいいっぱいあるいは自分の面倒もまともに見ることができていないのだから、子供なんて無理である。
しかし、親や親友のような本当に親しい人でなければそこまでは踏み込めない。
精神的に不安定な女性は男性に依存するケースも珍しくなく、子供なんてすぐできる。
斯くして不幸は再生産される。