最後の質問にだけは簡単に答えられるな。『だから、なぜ人々が「幸福」について語るよりも「成功」について語ることを好むのか、私には依然としてよくわからないのである。』成功について語ることの方がより簡単にお金になるからだろう。
成功というのが、相対的な概念だ、ということはよくわかってるし、それがどうも内田さんの頭にもあるように読めるけど、そもそも暗い情念が必要なのかどうかはよくわからない。恐らく僕は社会的条件が揃ってないということなのかな。でも、僕はある程度成功しているように思うけれど、羨望に対する返答としてそう感じている訳ではない。ただ相対的に僕は多くのことを巧くやってきた、という実感があるだけ。そしてこの手の感覚はある程度の責任を伴ったりする。ちょうど内田さんがこれだけ、設問が間違ってんじゃないの?と disりつつも『若い人が外国でがんばって論文を書いているのを支援するのは、大人の仕事のひとつであるから、質問に回答を書いた』、と返答しているように。
成功とあわせて語られている幸福に関して、僕はもっと疑問がある。