2010-06-01

お母さん

「どうしてこんな風に育ったんだろう。お前は小さいころ、おしゃべりで全然人見知りしない子だったのに。

 三つ子の魂百までって言葉もあるのに。どうしてだろうね。」

母は覚えていないのだ。

そのとおり、おしゃべりで生意気なことばかり言っていた保育園児の私に、ことあるごとに「子どもらしくなくて全然かわいくない。こういう子どもは嫌いだ。」と繰り返し言っていたことを。

同じ年のいとこがいる。

いとこは活発で無邪気な「子どもらしい子ども」だった。母は私以上にいとこを可愛がっているように見えた。

「この子は私が小さいころにそっくり。」…ああそうか。

「母は本当はいとこみたいな娘がほしかったんだろうな。私じゃなくて。」とずっと考えていた。

地味でおとなしくて自分に自信がない。人前でじょうずにしゃべれない。何をしても自分欠点ばかり見える。人並みにできない。

たとえできていても、自分ではできていない気がする。

他人と過去は変えられないけど 自分と今は変えられる

でもどうしたらいいのだろう、と思うんです。

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