2010-05-31

http://anond.hatelabo.jp/20100531125947

 下校時間になった。小学校1年生(黄色い帽子をかぶっているから、すぐわかる)の女の子2人が小学校の校門を出ると、その後ろを、白髪頭の男が付いて行き始めた。男はつなぎの服を着て手ぶらだった。2人の女の子は手をつなぎ、ときおり笑い声を上げながら通学路を歩いていった。平日の昼間からブラブラしている男が気になって、私はその3人を尾行した。1年生の初期は保護者が大きな道まで出迎えに来ることになっている。同じ通学路を歩いている子供保護者に迎えられて分かれていく。1人減り、2人減り、とうとう、2人の女の子だけになった。1人が帰れば、女の子1人になってしまう。何かあったら男と格闘する覚悟を決めて、さらに尾行を続けた。

 ある家に着くと、1人の女の子が門を開けて入っていった。鍵を開けて中に入り、もう1人の子に手を振ってドアを閉めた。とたんに、男が女の子に近寄って手を取った。

「ありがとう。パパ」

 2人は親子だったのだ。そして、元来た道を戻り始めた。私はとっさに近くの家のインターフォンに話しかけて、親子をやり過ごした。私の家も親子が歩いていく方向にある。後ろから付いていくと楽しそうに話し始めた。断片をつなぎ合わせてみると、さっきの女の子母親今日迎えに出ることが出来ないので、友達である女の子が父親に家まで送ってくれるよう頼んだということらしい。

 だったら校門で会ったときに目礼くらいしろよー。3メートルも離れて歩くなよー。とても親子には見えなかったよー。不審者だと思って身構えちまったじゃねーかー。

 その答えも会話の中にあった。友達の親が迎えに来られないときに、自分が親とベタベタするのは悪いと思ったんだってさ。

 いや、こっちが勝手に間違えただけなんだけどさ。むしろ、親切なお父さんなんだけどさ。友達思いのいい子なんだけどさ。

 まあ、何事も無くて良かった。

 なんてことを思い出したなあ(←遠い目)。

 困っている子供に出会ったら。

1、「どうしたの? 何か困ってる?」とまず声をかける。

2、本人が自分で解決できると言うのなら深入りしない。

3、会話の成立しない年齢の子だったら、自分1人でなんとかしようとしないで、隣近所のインターフォンを押しまくって、回りを巻き込む。

4、自分たちでなんとかなりそうにないことなら警察に通報する。

 こんな感じで気をつければ、不審者扱いはだいぶ免れると思う。

 それと。

 小さな女の子トイレに連れて入る若いお父さん。申し訳ないんだけど、何かの手段で「父親であること」を強くアピールしてくださーい。その光景、かなり怪しいですー。不審者と間違えてごめんなさい。

  • 1、「どうしたの? 何か困ってる?」とまず声をかける。 この時点ですでに不審者だ。 それが現実だよ。

    • 1、「どうしたの? 何か困ってる?」とまず声をかける。 この時点ですでに不審者だ。 それが現実だよ。 その認識はそれで正しいけど、「だから何?」という。 大人だって、...

      • 繰り返しかもしれんが それを疑う方が悪いとか自分が疑われる社会は理不尽だとかいう話に 「人を疑う人は、人から疑われる」それだけの話。 そして、それでもなお人を助ける人も...

        • 「助けなければ大人じゃない」といってるんじゃなくて、「助ける時に相手の事情を考慮できないなら大人じゃない」と言ってるだけだからなあ。 そこまで考慮してやっとれんというな...

          • そこまで考慮しないと人助けすらしちゃいけない、という雰囲気を作り出したクソ共がうぜえ。 横だけど。

          • 他人を手助けするのに余計なこと考えなきゃいけないのはやだっていうのは大人の発想じゃないよ 多分、ここの発想が違うんだよ。 余計な事を考えて、止める人は止めちゃうから、そ...

            • もしくは、助けたい意識が先立って、そういう事を忘れちゃう人も居るかもしれないね。 そうしたときに、今の社会は疑うことで安全を担保しているから、行動の前か後かは別として...

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