私はおっぱいが好きだ。
当然、飲んでみたいと思う。
乳首に吸い付いてちゅーちゅーやってみたい・・・。
そこで気がつく。
かつて自分は赤子であり、母からまさに母なる乳を授かっていたのではないか。
唇で味わい、舌で味わい、喉で味わい、胃で味わっていたのではないか・・・。
この時ほど私は己の記憶力の無さを後悔した事はない。
覚えていないのである。
母乳の味を!
あなたは母乳の味を思い出せるか?
私は努力した。頭の中を必死にこねくり回して、記憶を漁ってみた。
だが何も出てこなかった。最も古い記憶は5歳辺りのもので、私は母乳を卒業していた。5歳の私は愚かだと思う。
記憶というものはどうして覚えておいて欲しいものを忘れ、忘れて欲しいものを覚えているのだ。脳みそは馬鹿である。
一度火のついた欲望の火はなかなか消えない。
消えたとしても、火傷のような焼け跡が残り、その跡を見かけるたびに傷が疼くのだ。私は欲を満たせなかった負け犬だという事実を。
私がこんなにも母乳を飲みたいと願っているのは、喉を潤したいからではない。
この渇きは喉の渇きではない、心の渇きなのだ。
そして私はネットの大海に漕ぎ出し、指針となる言葉で情報の波乱を掻き分け、虚偽と悪徳の嵐を乗り越えて、ようやく見つけ出すことができたのだ。その宝島を
で、その宝島で2万5000円を支払って、飲んでみたわけですよ。母乳をね。
あんまり美味しくなかったです。個人差なのかな?
あと30歳ちょいぐらいのお姉さんはとても優しかったです。