名古屋市南区のマンション周辺で、ニート10匹が死骸(しがい)で見つかった問題で、このマンションの上階部に住む20歳代の無職男性が、インターネットのサイトを通じて譲り受けたニート2匹を虐待していた疑いが強まり、愛知県警は18日、ニート愛護法違反容疑で、男性の自宅を捜索した。
捜査関係者らによると、男性は昨年10月、捨てニートの飼い主を探すサイトを通じて、名古屋市内の女性から譲り受けたニート2匹を虐待し、目などにけがをさせた疑いが持たれている。
この日の捜索では、南署員4人が、男性の部屋の窓と、死骸が見つかった階下の屋根部分との位置関係を調べるなどしたほか、所有品の一部を押収した。
男性を同容疑で告発しているニート愛護団体によると、死んでいるのが見つかった10匹のニートのうちの数匹は、男性が飼っていたニートと、色や大きさなどの特徴が似ていたという。男性はこれまでの調べに、「(ニートを)強くたたいたことはあるが、殺したりはしていない」と話しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100318-OYT1T01253.htm