いつものように満員電車に揺られていた。
その日、朝から腹の調子がおかしかった俺は
ケツとケツがお尻合いになってしまってる後ろの人に申し訳ないと
思いつつも、屁を我慢しきれずにこいた。
俺的には、肛門をコントロールしながらプススィ~とスカすつもりが、
加減を誤って「ブバボン!!」と。
とりあえずiPod聴きながら知らないブリをしていると、自分から生成された
とは思えない激臭が周囲に立ち込めてきた。
セキこむもの、グフゥー!と嘆くもの、様々だった。
俺はとりあえず他人事のように「クッサ!」と漏らしてみたが、横のオッサンと
目があって、うなづいたりしてるもんだからたぶんバレてない。
そのうちに(ずっとスカしていたのだが)オッサンが俺とお尻合いになってるOLに
「あんた、窓あけろ!」と言い出した。「責任とれ!」と。
無実の罪をなすりつけられたOL、ファビョるファビョる。日本語でおk状態。
「スカートにすごい振動があったからこの人です!!」
と斜め後ろにいてハンカチを鼻にあてがっているメガネの若いリーマンが次のターゲットに。
「ぼぼぼ、僕じゃない!!」「スカートに臭いついたらどうしてくれるの!」「あんたか!」
さらに車内は騒然と。
激しく笑いたい衝動をこらえながら仲裁に入る俺。「まぁまぁwwww」
腹に力を入れすぎたせいで、そこで油断。「喧嘩はよくないっすよブヒー」
気づいたら何でか停車駅の駅員室でOLに泣かれながら「訴える」とか言われてた。