本とは、セットになってるレゴみたいな物じゃないだろうか。
本に書いてある思想をまるまるコピーして自分に当てはめる事は不可能だ。
本を読み、それを自分に当てはめ、内省して、吟味して、自分自身の中の思想を何度も組み立てなおし、最終的に本の思想と同じか、あるいは似たものになる。それが本の効力だ。
つまり、本によって思想を完成させることは不可能。
本はセットになってるレゴ、つまりパーツ、パーツのヒントの集合でしかない。
そのヒントを、自分に足りていなかったパーツを本から的確に読み取り、くみ取り、自分の中で同じパーツを作り、自分の思想を進化させていく。その為には本を読むだけじゃダメで、全てを自分にあてはめて吟味する必要がある。
そのうえで自分の変化をもたらし、本の中から自分が思っていた欲しいパーツを見つけ出す、その為のヒントが本だ。
最終的に、自分が変わったり成功するのは本のおかげじゃない。
最終的にセットのレゴのお城が組み上がるのは、レゴのおかげじゃない。組み立てたのは自分自身なのだ。ただパーツというヒントを提供してくれてるのがレゴであり、本であるだけで、そのレゴを使ったからといって必ずしもお城しかできないわけじゃない。自分の求めているパーツを選ぶことで、もっと別の何かになりえる。
本を読むって言う事は、そういう事だ