たまたまその日だけだったなら、「あっ、出てるよ」と言いやすいものだけれど、
出てる人って、たいていは毎日どこでもその状態のままだし、それなのに誰も注意しないってことは、触れてはいけない部分なんだと思っていたのだ。
おじさんとかおじいさんとかではない。高校までの友人(女子)で2人いた。
私は目がいいこともあって、対面で話をしていると正直かなり気になる。
いつのころからか分からないけれど、最近私の弟も、友人女子たちにもまさる鼻毛飛び出し人間に成長したと気づいた。
(彼の場合は、加齢のせいかもしれない)
弟とはよく至近距離で話したり食事したりするので、いちいち気になるし、彼はお客さんと接する職場で働いてもいる。
私は逆ギレされる覚悟で、勇気を出して言ってみた。「1年くらい、言おうか迷ってたんだけど……鼻毛、切ったら?」
弟はうっかりしたと言い、なぜ1年も黙っていたのかと笑った。
そして、爆笑問題の太田が鼻毛を全部抜いているらしいことなど、和やかに話した。
あれから、1年。弟は鼻毛を処理する気配が微塵もない。
毎日見ているわけではないが、ちょっとはりきってお出かけするときなども変わらない。
鼻毛が出ている人は、そのことに一応なんらかのプライドがあるのか。鼻のつくりの関係で、どうしようもないのか。
それにしても、ピョーンと主張してる1、2本だけでも切りそろえればいいのに……。
私の予想では、単に、鏡を見る習慣がなくて、鼻毛のインパクトを理解してないのではと思うけれど、
実際、どんな心理なのでしょう。対人関係で圧倒的に不利だと思いますが……。