びっくりしたわ。びくってした。肩が。むしろ体全体が。
腰の辺りからね、たぶん三センチぐらい飛び上がったわ。
もうね、隙間からおっさんが「やあ」って挨拶できるくらい。それくらい飛んだ。尻が。うん。臀部。いい響きだなあ。
いやね、現状、俺って何やってんだろうって思ってね。はははっ。ハッとして我に返って薄暗い室内と青白く照らされたキーボードを見て、「わあああ」って思っちまったわけなのよ。うん。
スクリームもムンクもびっくりだったね、あれは。びっくりでびっくりをびっくりさせる大びっくり連鎖だよ。あれだ、星ぷよくらいなら、たぶん相手に送れた。まあ即座に返されるんだけどさ。
うん。まあでも、悲しいかな、これって現実なのよね。紛れもなく、現実。粉塵にまみれた糞人生なのよね。
ああ。こういうとき、どういう表情をしたらいいかわからないんだぜ。すっごい無表情。情けなくなる。
さて、ではとりあえず、寝よう。うん。クソして寝ろ。はい。了解。