アホな記事にはてな民が群がってるな。しかも大多数は同調してるようだ。この元記事書いてるやつはだいぶおかしいんだが。
ところで、著名な人事コンサルタントに、「辞表を書くようにさせるためには、どうすればいいのか」と尋ねると、3人のうち1人が次のように答えます。
「人間が本来もっている承認の欲求を徹底して潰すこと。例えば、上司はその人と口をきかない。会議にも呼ばない。一切無視する。そうすると、周囲の人も自分の身がかわいいから、上司になびく。その結果として、組織的にその社員を無視する構造が出来上がる。ここまで包囲すると、どんな人も長くは続かない。要は、自分は会社から認められていないと本人に悟らせることが何よりも大切」
一番始めにこの話を聞いた時、私は強いアレルギーを感じました。しかし、ベテランの人事コンサルタントや弁護士、社会保険労務士、税理士、元経営者、元人事部員らに聞けば聞くほど、この「承認の欲求」を潰すことを口にする人がいるのです。
アレルギーを感じるといったって、ベテランゆえに知識の多い人間へ"わざわざ"「本人が自分から辞表を書くようにさせる」方法を聞けば、そう答える者が出てくるのは当然だろw 彼らは物知りなんだから。会社員は居残れれば給料がもらえ、出ればそれが無くなってしまう。だからあえて会社を出たがる必要は基本的にはない。それを出たがるように無理やりさせる方法は?と聞いているのだから、そりゃあ無理やりな方法が答えるのは当然だw これはそもそもの質問からしておかしいw
で、こいつ本人はどういう考えなのか、といえば
例えば、個別面談を終えた後、「もう自席に戻らなくていい。君の席はない。家で待機しろ」という指示を下していた証券会社があります。
「自分はこの会社を早く辞めて、もっと精神的に楽になろう」と思わせる。退職金に上乗せをすることなどをまず伝える。そして、「今、辞表を書かないと、退職金の上乗せなどを約束できなくなる」と話すことで、辞表を書くように仕向ける。
などという項目を並べた上で、
私はこのような流れを踏んで辞表を取ろうとする行為そのものを否定する考えはありません。
と書いてしまう。もっと精神的に楽になろうと思わせる、とかいう行為そのものを否定しないのに、早く辞めようと思わせる、という方法の存在を提示されるとアレルギーを感じる感性はさっぱりわからないw
大体こいつがなぜこんなねじくれたことを言うのかといえば、
くどいようですが、会社に残るかどうかを決めるのはあなたであり、会社ではありません。ましてや、人事部や上司ではありえないのです。
と考えているからだ。夫と妻の婚姻という契約がそうであるように、会社と会社員の契約だって両者の意思でされるべきだろう? なんで続行か否かを決められるのが「あなた」だけで、会社や人事や上司ではないのか。ここで、片方の意思から発する両者の合意を否定してしまい「あなただけ論」を支持してしまえば結果がどうなるかは明らかだ。
会社は言えない→「あなた」に言い出してもらわねばならない→「辞表を書くようにさせるためには、どうすればいいのか」?
つまり、冒頭でアレルギーを感じた方法論は、こいつ自身の思考からこそ必然的に生まれてくるものなわけだwww しかもこいつは、そこのところに極めて無自覚でもある。認識力がない人間が、物事を統合的にではなく継ぎ足しで考えるとこういうことになってしまうのだ。もちろん、記事の表面しか眺められない無自覚なブックマーカーも同レベルなのは言うまでもない。