2010-02-05

ハローワークに見る盾と矛

私はIT系の小さい派遣会社経営してるんだけど、ずーっと人は増やしてこなかった。人が増えることで起こる面倒がいやだったからだ。私自身も現場に出て働いている。プログラマーだ。

しかし、もうちょっと人を雇用しようと最近思い立った。自分会社の景気は良いが、世間の景気は悪い。雇用することは世の中のためになるし、この不景気で良い人が職を探しているかもしれないと思ったのだ。

で、ハローワーク求人を出そうとしたのだが、これができないことがわかった。ハローワーク派遣会社求人を出すためには、派遣先会社雇用確約している証拠が必要なのだ。(グッドウィル折原さんが暴れまわったせいでこうなったらしいが)

証拠というのは具体的には、雇用する予定の(これから求人を出して応募してくる人の!)人の個別契約書が必要ということだ。

こんなものはウチくらいの小規模なら個人的な客先との関係でそれを出してもらえる可能性もあるが、普通に考えて無理だろう。工場労働者ならそれもありえるかもしれないが、IT 系じゃこんな話は現実的じゃない。

ハローワーク求人を見てみると確かに派遣の募集の割合は少ない。これらの募集はすでに基本契約が締結済みということなのだろう。応募する人の立場になってみれば、すでに派遣先が決定してる事になる。

そんなようなことで、すっかり面倒くさくなった私はハローワークでの求人をあきらめることにした。

時間がなくなったのでこれまでにするけど、上で説明不足だが、そもそも派遣契約って、人を質によって選別することを否定している。事前面接しちゃだめ!というのもその流れ。その前提に立てば派遣予定の人の個別契約が取れても別におかしくはない。IT 系では派遣法との相性が悪いというだけだ。

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