二月三日。節分。
我が家の恒例行事は、夫がお面をつけて鬼の役をやって、私と娘が豆を投げる。それからみんなで恵方巻きを食べる。
鬼のお面をかぶった夫が調子に乗って子供を怖がらせるので、怖くないよって言って私が娘を守りながら鬼を玄関まで追いやった。
我が家の豆まきは、「鬼は外」で玄関から鬼を追い払ってから、「福はうち」で家の中に豆をまいて終わりになる。
娘も泣きながら一緒に豆まいて、鬼が出て行ったところで玄関の鍵を閉めた。
開けろよ、とか言ってるけど、娘に聞いたら、開けちゃダメだって。そうだよね、怖かったんだもんね。
娘と二人で恵方巻きを食べてから、玄関の外の様子をみたら、鬼はパジャマのまんまドアの外で膝をかかえて丸くなってた。
ちょっと泣いてた。まさか泣くとは思わなかった。
鬼が泣いたら福が来る、なんて言葉あったかな?
夫は娘によしよしって慰めてもらってました。
来年はお前鬼役やれよ、って言ってたけど、絶対仕返しされるからやだよ。