そういえば今年は、ウィル子だけじゃなくてボブのディランとかも来るんだけど
なんかしらんけどぼったくり価格の大安売りみたいな値段で
不況に苦しむサラリーマンをあざ笑うかのごとき鬼バリューなのでおれは怒りに
この身を震わせながら泣いた。泣いて泣いてまた泣いた。泣いたあとにまた悲しくなってまた泣いた。
なんであんなに高いの?俺はおまえにいくらはらえばいいの?お前のために高く高くジャンプしてみた。
小銭の音も全然聞こえてこないんだよボブ。おれには何も聴こえないんだよ。
俺はお前の歌声を聴くことも出来ずに、寒空の下で泣きながらジャンプしたんだ。でもどこにも
俺をお前の前に導いてくれるだけの実際的な金銭を俺は保持していないんだよ。
おれは、お前のことを愛しているのかどうか、俺にも怪しくなってきたんだよ。金が無い奴はお前の前に座ることはできない。
そりゃそうだろう、お前が欲しいのは金なんだから。お前が日本に来る理由なんて俺は知りたくも無いが俺は
俺に誓ってお前に1万2千円なんつう金を差し出すきはない。全然無い。なめんなよロートルが!!!
お前の前でもう一度「ユダ!」と叫んでやりたい気分だよばかやろう。金の亡者めが。
高いんすわ、それ。ちょっと現実的に考えて高いです。ボブ。お前の手にはその金額の重さなんて無に等しいだろうけど
おれにとってはそれはちょっとあの、頑張っているときの気分が結構出てるような雰囲気のなかで支払う額なんすわ。
馬鹿。ばかたれが。絶対におれは行かないぞと。
自分の為に一万二千円という額を差し出した奴等に見つめられながら歌うお前の歌ってなんだろうなボブ?
お前そこで何を歌うんだろうなボブ。お前の歌が届けられるのは、お前の歌声によって心を満たすのは
全て1万2千円という現実的な力を行使した奴等だよ。薄ら寒いな。本当にその熱気を思うだけ俺は吐き気がするよ。
実に薄ら寒い気持ちになるよ俺は。俺はそんなお前とそんなお前をギンギンになって見つめる聴衆と
それらを羨ましそうにしている俺のことを思って、心の底から気持ち悪い気分になっているよ。