知ってる人は何を今更、と思うだろうが旧来的な意味でやばい。
何がやばいって、運営側の儲けっぷりがやばい。
しらない人のために少しヤスオクのことを解説すると、ヤスオクはオークションサイトだ。
普通のオークションと違うのは商品を運営者が用意していることと、入札するのにお金がかかること。1回入札するのに75円かかる。
サイトには「80%オフで落札されました!」などの文字が踊っているが、おそらく嘘ややらせではないだろう。
なぜなら、このサイトは商品の販売収入が収入源ではないからだ。
市価は59,800円と書いてあるが、まあ実際には40,000くらいだろう。
最終的な落札価格は2,600円あまり。これだけ見ると破格だ。
しかし落札者はこれを落札するために220回も入札している。つまり220*75円=16,500円を入札に使っているのだ。
OK、OK。確かに220回の入札に要した金額を入れても20,000円弱、十分安いだろう。落札した人、おめでとう。
でも見るべきところはそこじゃない。
この商品は「1円オークション」と称されており、1回の入札ごとに価格が(通常だと15円のところ)1円ずつ上がっていく制度になっている。
参加者から見れば急激に商品価格が上がらなくて助かるのかもしれない。
ただ、だ。
最終価格が2,600円あまり、ということは2,600回以上入札がなされた、ってことなんだ。
2,600*75円=195,000円。運営側は市価の4倍の金額をこの商品で手に入れたことになる。
サイトが悪いとは言わない。
落札した人もおめでとうとしか言えない。
いや、今の話を聞くと囚人のジレンマ的な最適解は「ユーザらが最初から談合する」だと思われるのだが、「それが成立していない」というのならば、十中八九運営側による値段のつり...