2009-12-10

「正しい」ということだけで怒れる人がいる。

場の雰囲気とかそれを許容した場合の労力とか、そういうことを一切考慮せずに、

たとえそれがその人自身にとって、どうでもいいようなことであったとしても、

とにかく「正しい」かどうかだけで怒れる人。

自分にとっては些細なことでも、他の誰かにとっては大きなことで、それで誰かを傷つけている

ということはあるから、誰かのために「正しい」ということだけで怒れる人は必要だと思う。

やっかいなのは、怒りたくて怒っているだけの人だ。

その「正しい」は人それぞれで、中にはおかしな理屈で怒る人もいるけれど、

たいていの場合はこちらも「正しい」と思うことで、おまけにそういう人に限って弁が立つ。

自分が間違っていることが分かっていて、それが自分にとって重要なことでないのなら、

当然素直に謝る。それで終わりでいいはずだ。けれどそれだけでは終わらない。

何がどうダメなのかを長々と説明される。あるいは説明させられる。

挙句の果てには「だからお前はダメなんだ」とか「お前みたいなのがいるから~」とか言われる。

そこまで言われることは「間違って」いるんだけど、入り口が「正しい」から反論しにくい。

そういう人を上手くあしらえる人を見ると、とても羨ましく思う。

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