2009-12-09

好きな人がいる

5年ぶりくらいに恋をした。

知り合って、親しくなって、何度かデートもして。

そして告白して、フラれた。半年くらい前のことだ。

その後も友達としての付き合いは続いている。

むしろ告白前よりずっと親しくなり、家を行き来したり、

彼女の家で手料理をごちそうになったり、二人で遠出をしたりもする。

間違いなくお互いに一番親しい異性であり、性的接触がないことを除けば

付き合っているも同然とも言える。

僕としては兄のような心持ちで、彼女がより幸せな状態でいられるように、

してあげられることはなんでもしてあげたい。

彼女に対して僕から何かを求めるようなことは、ない。


という姿勢で僕は頑張っていて、彼女も僕に愛されていると感じてくれて

いるようだ。(酩酊した際にふと漏らしていた)

しかし、実際は僕の心はそこまで澄み切ってはいない。

健全な成人男子なので、キスしたい、抱きしめたいセックスしたいという

欲望と彼女に会うたび戦うことになる。

彼女は多少常軌を逸したレベルモテる子で、しかもロクな男が寄ってこない。

(僕自身その一人という見方は当然あるし、彼女自身の問題も皆無ではない)

お付き合いに至った男もそうでない男も、その多くは彼女を傷つけていった。

僕も、いつか彼女を手酷く傷つけてしまうのではないか。

危うい僕の自制心の上に成立した彼女の信頼を裏切ってしまうのではないか。

今後彼女に訪れるであろう幸せの芽を、僕が摘み取ってしまうのではないか。

彼女性的な魅力を感じてしまう自分が恨めしい。

人として好き、で終われない自分が悲しい。

彼女を傷つける「男」という存在全てが、僕を含めて爆発四散すればいいのに。

時々そんなことを思う。



手元に彼女の忘れていったマフラーがある。

次会うときに返すことになっているが、本音を言えば返したくない。

とても愛おしい、大好きな彼女の香りがするからだ。

僕は、そんなキモい男だ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん