http://satoshi.blogs.com/life/2009/12/maruyama.html
たまに陰謀論好きの間でよく話題にされるのがこの丸山ワクチン。
話のネタとして面白いのかも知れないが、そのまままるごと鵜呑みにするのは危険。
http://saitotoshiki.com/blog/2009/12/maruyama_vaccine
僕は医学知識はないけど、丸山ワクチンを実際に必要としていたのでその経緯を書いておこうと思う。
まず想像して欲しいのが、丸山ワクチンを必要としている人はどんな状態なのか、ということ。
具体的には医療に見放され、あとはただ苦しんで苦しんで苦しみ抜いて死んでいくしかない末期がん患者と、それを見守るしかできない家族達だ。
丸山ワクチンは、実際にある病院に行って手渡しで受け取ることが出来る。
その際に一時間ほどワクチンについての講習を受けるんだけど、その現場の空気がすごい。重い。
その場に居る人全員が、家族が末期がんなのだから、本当にこれはもう、異様な空気としか言いようがないくらい、みんな表情が重いのだ。
ほんで、誤解を恐れず砕けて書くと「このワクチンは効くかどうかはわからないけど、副作用が一切無いので、死にかけの人にも安心して投与できまっせ」といった内容の説明をうけたあと、代金と引き替えにワクチンを貰う事になる。
その場に居る人たち、全員が、本当は知っているのだ。
心身共にあんなに強かった、自分の大事な家族が、固形物ひとつ口に出来なくなって、いずれ、死ぬ。
6ヶ月後か3ヶ月後、少なくとも来年には確実に居ない、大切な家族。
メシも食えないくらい弱り切った体に、副作用が一切無いというこの特効薬とやらの可能性のいかほどかを、本当は誰もが知っている。
どんな似非科学もトンデモも対処できた、賢い父親が、最後の最後に頼らざるを得ない、この「がんの特効薬」
本人も家族も、最後の最後に頼るしかない「偽薬」
結局父親は、亡くなる日までこのワクチンを投与してたさ。
当事者達が「効くわけがない」とは言えるわけがない。誰も言えない中で一人歩きする部外者達の陰謀論。
なんたらキノコだとか、なんたら石に大金をかけるよりは、何百倍も良心的な価格で、このワクチンを医師達の治験扱いにしておいたほうが、救われるであろう人のほうが多いから黙認している現場。