■「科研費が当たったから使わなきゃ」と言っていた先生
学生のとき、よく分からないことを先生が言っていた。
先生は、「科研費が当たってしまって雑用が増えた」と嘆いていたのだった。
嘆くくらいだったら申請書を書かなきゃいいじゃんと思っていた。
この前、学園祭のついでに久々に研究室に顔を出したときに、その裏側の事情を教えてくれた。
なんでも、科研費の申請をしないと、大学からの研究室への研究費が減らされるのだそうだ。
「変なシステムですね」と俺が言ったら、「学内でも賛否両論あるよ」と先生は言った。
「ほかの大学でも研究費獲得は業績になるからね」と言っていた。
本当は、まともに大学から研究費がおりてくれば、それで十分なのだそうだ。
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