この本の作者である増田美智子が、心底嫌いになりました。
知らないし、聞いたこともないし、会ったこともありませんが。
大嫌い。
この本は、光市母子殺害事件の加害者である人物と、その家族や関わりを持つ人物を取材したもの。
本を読んで、ここまで嫌悪感を持ったのは初めて。
それくらい不快でした。
小学校4年生の何も知らない子に、「お前の義兄は殺人者だ」と気付かせるような行動を起こし、それを非難する父親(小4の父でもあり、加害者の父でもある)を上から目線で眺める行為。
高次脳機能障害を患っていると知りつつ、A君(加害者の拘置所仲間)の心を顧みることのない取材。
君は取材を受けたことにより、病気を悪化させ、奇行を起こした。
その奇行についても詳しく書いている。彼の名誉など、考えないだろうか。
そして、奇行を起こした原因となった最悪の取材であるにも関わらず。
この行為を「反省している」と書きながらも、症状を悪化させる原因となった取材や手紙の全てを書籍化し、公に晒すという行為。
この作者、おかしい。
言いたいことは、いっぱいあります。
今訴えられているような、元少年の実名を出すことが悪いとは思いませんし、正直読みたくてたまりませんでした。
光市殺害について取材を繰り返し、ここまでのものに仕上げた。それは素晴らしいと思います。
しかし作者は、人の気持ちを考えてなさすぎます。
増田美智子という人物は、人の気持ちを汲むことが出来ないのでしょうか。
そう思ってしまうほど、配慮のない取材や偏りのある記述が多く、
彼女が「悪人」として扱っている人物に同情すら覚えることが、いくつもありました。
彼女が「悪人」として扱っている人物、という部分については、書籍を読むとわかるかと思います。
作者は作者自身の思い込みから、登場人物をすべて「善悪」で振り分けている。
確定していないことや、又聞き程度の話題も多いだろうに、、
それにも関わらず自身の感覚だけで、人を「善悪」で振り分けるとは。どこまで傲慢なのだろう。
そして、それを恥ずかしげもなく書く。質問内容も、回答も。
最初は驚きました。
誤植、あるいは表現方法を誤ったのかな、なんて思っていました。
最後まで読み終えましたが、違ったようです。
作者の神経を、疑います。
どこの世界のいつの時代だって、白馬に乗った正義の味方を待望している人に対して、 「自分で行動しなきゃ、駄目だ!」 という人はいた(はず)。 そして現代日本ではその後に、 「...