2009-10-23

ああプリン、どうして君は逝ってしまったんだい。君は僕の栄養源になって、一生一緒に寄り添っていくんじゃなかったのかい?二十四日までの命が、そんなに惜しかったのかい?ああプリン時間が戻るなら僕の手元に戻ってきておくれ。あんな薄汚い床に飛び込むより、僕の栄養源になって共に食べ物として生を働いたほうがいいに決っているだろ?けど、薄々気付いていたんだ。君には僕が必要ないってことを。君に必要なのは、君の仲間と君自身を作る工場でしかない。けど、消費者あっての君達だろ?結局のところ、君たちは僕ら消費者のことを第一に考えればよかったんだと思う。工場なんて、消費者が消えたらただのコンクリートだろ?そうなんだろ?と、そう考えながらも、結局のところ僕には何もできずに、君の意志を尊重し、薄汚い床に飛び込む君を眺め、飛び散った君の一部が僕の体と共に服にもかかるのを見ていたんだ。

プリンの君は僕を嫌い、食べ物として生まれた自分いつまでも嘆いていた。

そして僕は、そんな君をまた好きになったんだ。

とろけるプリンの君へ捧ぐ

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