とあるアリは、巣穴・ゴミ捨て場・死骸置き場を、それぞれ「数学的に最も正しい場所」に配置するらしい。
……少なくとも、一部の生物学者はそう信じている。というよりも、個人的な感覚では「そんな学者はかなり多い」と言えそうな気もする。
アリはどのようにそんな仕事を成し遂げるのだろうか? 女王アリが高等数学でもマスターしているのだろうか? そして働きアリは三角測量を? 各個体同士の情報の伝達方法は?
少し合理的に考えるだけで、ウソはすぐにバレる。
その「数学的に正しいアリ」とやらは、実験室の中で飼われていたものなんだよね -- つまりタネを明かせば、高等数学を知る研究者がアリのなんらかの習性を利用し、そのように巣穴・ゴミ捨て場・死骸置き場を「作らせた」だけの話だ。もっとも、アリの習性を利用してしまった事を、研究者自身すら気付いていないかも知れないが。
……。
研究室でアリを育てている人間にそう指摘してみたら、「分かってないなあ」とでも言いたげな笑い方をされた。
この笑い方はよく知っている。新興宗教、あるいはMLMにハマった人間の笑い方だ。
なんだお前。それでも科学者の端くれか。
少しだけ居心地が悪くなって、逃げ出すように研究室を出た。微量の恐怖も伴いつつ。
生物の姿や行動も結局なんらかの単純な物理現象に端を発してるんだから いろんなとこに数学的に記述可能なパターンが潜んでる可能性は十分あると思うけどな。 生物の体表の模様は...
何を持って数学的というのか、持ってるイメージが違うんだろうね。 高等数学を知ってるはずがない生物の遺伝子や本能の中に、数学的と呼ばれる行動は確実に存在するよ。
鳥類とかすばらしい精度の眼球もってるよねぇ 人類とかすばらしい情報処理能力をもってるよねぇ 割と数学的事実が生存競争に必須な最適化に直結していたりねぇ http://anond.hatelabo.jp/2...
アリを育ててる人の真意は文章から読み取れないけど、増田も分かってない気がするから一応書いとく。 数学は非常に柔軟で、現実をモデル化するのに便利である。 だけど、数学その...