今さ、部屋にGが出たんだよ。
明日は授業無いからモンハンやってたんだよ。そしたらあのカサカサ音が聞こえてふと視線を落とすと1.5メートル前方下辺りに奴がいた。
刺激して下手なところに動かれないようにするため、足音を消してアースレッド(G専用じゃない殺虫剤)をリビングからとって来て部屋に戻るとさっき居たはずの所に奴がいない、ふと視線を横にすると壁にへばりついてやがる、結構デカイ、身の毛がよだつ、思わずひっと小さい悲鳴を上げつつ廊下にバックステップを取りつつ息を整える、笑ってしまうくらい心臓が早鐘を打ち、鳥肌がヤバイ。
廊下から奴の動きを探るが見えない、どうにもならないので部屋に踏み込むと今度は机沿いの壁にいる。今奴にアースレッドを放って落ちようものなら、机の上未練がましく置いてある、昔好きだった人から誕生日にもらった手作りクッキーの箱(手書きの手紙付)に入りかねない。それだけは避けねばならず、しばらく睨み合いが続く。
何が楽しくてGを見つめてなけりゃいけないのか、悲観的な気持ちになりかけたら奴が心情を察したのか動き出した。
今度はベッド沿いかよ、そこに落ちたら気持ち悪くて今日寝れねぇよ。痺れを切らしてベットを引っ張り壁とのスキマを開ける。手前の机に引っかかって10cm位しか開かなかった。ここは止めを刺したい空白エリアである部屋の南西角に誘導するため逆側から吹きかけ、追い込む作戦を取ることにした。
うあぁぁぁ、動いてる、テラテラ光りながら結構なスピードで狙い通りの方へ向かっていく奴。
ここぞとばかりに集中砲火を足を震わせながら至近距離で喰らわす。
あの「ボトッ、カサカサ」って音が聞きたくないがために一時撤退。5分くらい経ってから死体の確認に戻る。壁には居ないが南西角にも居ない、これがまた嫌だった。
どこに居るかわからない、いきなり死に物狂いで飛んでくるかもしれない、生き物は死ぬ直前に粘る的な事をよく聞くし。下手に動けずそのまま硬直した後、西側のテレビ棚の下を覗く、暗くてよくわからなかったけれどその中でもそれっぽい塊が見えた、ここで殺った事を確認し暫く殺虫剤が部屋から抜けるまでリビングでパソコンでもしようかと思って部屋を出ようとした時後ろから「カサッ」と聞こえた。気がした。
もう一度棚下を覗くと少し手前に動いてきていた。また至近距離で喰らわして、部屋から出て今に至る。
ゴキブリが嫌ですもう、ほんとに。
いい年こいて足震えるし、男なんだからそれぐらい自分で処理しろと言われ自室に出た奴は自力でどうにかしてきましたが、やっぱりダメだ。
どうにかならないもんですかね。
部屋中にゴキブリが繁殖して、常に糞のニオイが充満している環境になれば、指で潰せるようになるよ。 去年の夏場にそれはそれは酷い地獄絵図になった。床や壁は言うに及ばず、キッ...