2009-09-23

生きずらい

今まで生きてきて生きずらいと思うことはなんどもあった。その理由を統合失調症と診断されたこともある。こんな大袈裟な書き出しだが、何のことはない。今日私の住む寮に来たセールスを追い返すのに大声で叫んでしまったのである。どうにか入れた会社、もちろん統合失調症であることは告げていない。その寮で、こんなことがあれば、すぐに噂は広がり、私の部屋に精神薬が置いてあるのが知れれば、この会社にいることもできないだろう。

私は、自分とのシンクロ率が低いことに常に悩んでいた。何かをしている時ふとその姿が鏡に映るとそこに映る私と、それが本当にこの私なのかと疑いがよぎることがある。統合失調症の人のことを普通の人より傷つきやすいというのを聞いたことがある。それを聞いたときは病気でない人にも傷つきやすい人はいるのにと思った。その本質的な違いは、傷ついた時の対処法が極めて限られているということだろう。自分自分をどうしようもなくなってしまうことがある。シンクロ率の低い自分に、責任を持てない感じがある。

今日自分の取った行動は、セールスを追い返すのにどうしたらよいかわからず、狂人を演じようとしてしまったといえる。今ちょうど町田康の「告白」を読んでいたのも影響しただろう。主人公は自分の思いを言葉で表すことが苦手でつい自分の思っていることと違う言動をしてしまう。そして、窮地に追い込まれると、わかっていながら狂人を演じてしまう。まだ途中までしか読んでいないが、この話は史実をもとにしているので、この主人公が人殺しをしてしまうというラストは決まっている。今置かれている自分の立場を考えると、最後まで読み進めてよいのかという恐れもある。

それ以上にこれから私はどのような人生を送っていけばよいのかという大きな問題がのしかかってきた。そんな今日を迎えてしまうことは、今までも考えてこなかったわけではない。大学4年の就職活動で何社も面接で落とされるたびに、この私には普通の人のような人生を送ることはできないのではないかと悩むことは多かった。それでも少しの希望を持って4月から仕事をしている。それもこのことがきっかけとなって失われてしまったら、今後の私はどうなってしまうのだろうか。

冷静に障害者手帳を貰って生活保護で生きていくしかないという考えを持ったこともあるが、それが現実になるというのはまた違ったものだろう。

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