2009-08-13

親しさの演出

女性の間で親しくなった場合、下の名前で呼び合うことは親しさの証のように

歓迎されているもののようですが、なんとなくこれになじめない。

私が自分自身の名前を気に入っていない、ということが理由のひとつであるけれど、

呼び替える必要性のようなものを理解できないということもある。

以前試食販売のアルバイトをしていた頃、斡旋会社の人に下の名前

「ちゃん付け」をされて呼ばれていた。

この頃私は25歳前後で、相手の人もそう離れた年齢ではなかったが、

雑談をするような間柄ではなく、初めて呼ばれたときは、

びっくりした拍子に「キモっ」と言ってしまいそうな程驚いた。

呼ぶ側が男性だったら、極端な話セクハラと言われても仕方ないのではないか?

職業柄、バイトをする人も会社の人も女性ばかりで、

気軽さとか親しさの演出としての「ちゃん付け」呼びであろうことは理解できる。

が、双方の間に「仕事」のみのやりとりしかないのに、

距離を縮めんがための演出は明らかに無理があった。

別の職場で、フルタイムパートタイマーが同時配属され、同期となった。

(私はフルタイムで配属)

パートさんは年齢にばらつきはあるが、全員女性でとてもフレンドリーな人達だった。

パートさん達の間でそれなりに交流が深まったようだった。

気づくとパートさん同士はそれぞれを名前で呼び合うようになっており、

他の人との会話の中でも、その呼び名をつかうようになっていた。

当初は会社の人の下の名前など把握していなかったから、

誰のことを呼んでいるのかわからず、かなり面食らった記憶がある。

同様に感じていたらしい女性にさりげなく話を振ったところ、

あまり快く思ってはいないらしいことが感じられた。

結局、彼女達の「下の名前呼び」に周りの者も慣れたので、

「誰のことだがわからない」という事態は回避されるようになった。

ちなみに、このとき快く思わなかった人も私も年齢は近く、

パートさん達と大きくは違わない。

私にもあだ名などで呼ぶ友人はいるし、本人から呼び方の希望があればそれに習う。

こういうノリに上手く乗っていけない自分も知っているので、

親しさの演出をしあう相手がいることは、うらやましいと感じる部分もある。

どういう経緯で彼女達が名前呼びに切り替えたのかは知らないが、

職場でのそれはなんとなく違和感が漂うように感じる。

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