女性の間で親しくなった場合、下の名前で呼び合うことは親しさの証のように
歓迎されているもののようですが、なんとなくこれになじめない。
私が自分自身の名前を気に入っていない、ということが理由のひとつであるけれど、
呼び替える必要性のようなものを理解できないということもある。
以前試食販売のアルバイトをしていた頃、斡旋会社の人に下の名前に
「ちゃん付け」をされて呼ばれていた。
この頃私は25歳前後で、相手の人もそう離れた年齢ではなかったが、
雑談をするような間柄ではなく、初めて呼ばれたときは、
びっくりした拍子に「キモっ」と言ってしまいそうな程驚いた。
呼ぶ側が男性だったら、極端な話セクハラと言われても仕方ないのではないか?
気軽さとか親しさの演出としての「ちゃん付け」呼びであろうことは理解できる。
距離を縮めんがための演出は明らかに無理があった。
別の職場で、フルタイムとパートタイマーが同時配属され、同期となった。
(私はフルタイムで配属)
パートさんは年齢にばらつきはあるが、全員女性でとてもフレンドリーな人達だった。
パートさん達の間でそれなりに交流が深まったようだった。
気づくとパートさん同士はそれぞれを名前で呼び合うようになっており、
他の人との会話の中でも、その呼び名をつかうようになっていた。
誰のことを呼んでいるのかわからず、かなり面食らった記憶がある。
同様に感じていたらしい女性にさりげなく話を振ったところ、
あまり快く思ってはいないらしいことが感じられた。
「誰のことだがわからない」という事態は回避されるようになった。
ちなみに、このとき快く思わなかった人も私も年齢は近く、
パートさん達と大きくは違わない。
私にもあだ名などで呼ぶ友人はいるし、本人から呼び方の希望があればそれに習う。
こういうノリに上手く乗っていけない自分も知っているので、
親しさの演出をしあう相手がいることは、うらやましいと感じる部分もある。