2009-08-06

WTI相場が久々の大商い。

値段も$70台に乗っている。この買いはどこから来たのかと探っていくと、どうやら景気の回復を先取りした買い上がりのようである。

補助金をばら撒く事で景気の悪化を食い止めているのだが、そのお金ファイナンスはまだされていない。

お金ヘリコプターから降ってきている状態で、そのお金の出所や請求書が後で回ってくるということを認識していないという状況なので、景気の回復という言葉が出てくるのであろう。

景気が回復すれば、昔のように旺盛な消費が始まる筈、ガソリンと冬のヒーティングオイルは間違いないという事で、商品相場お金が向かうという現象が発生したという解釈である。

しかし、補助金としてばら撒いたお金ファイナンスが始まれば、必然的に景気は再び悪化する。お金をばら撒いて景気の悪化を防ぐ事が仕事で、その仕事が終わったら今度は使ったお金の財源を手当てする事だという考え方は単純でわかりやすく、しかも、お金をばら撒く際に支持者に手厚くばら撒き、財源を作る時に敵対政党の支持者を狙い撃ちする事で、党勢拡大に繋がる。

産業邪魔をする諸制度判例は何も変わっていないという状態では、このような政治の動きは、実業に従事するよりも、政治家行政官になった方がマシという判断を人民に抱かさせる。

自由経済主義でありながら、共産主義国家と同じような結果を招いてしまう。

法匪という言葉がある。秩序が整いすぎると、管理される側よりも管理する側の方が暮らし易くなるのは当然で、人民が秩序を求める時に、その求めに乗じて私利私欲の為に法制度運用する法匪が発生し、結果的に、秩序は整ったけど人民の暮らしは良くならないし、かえって悪くなるという結果を招く。

立法府人間を民間から選ぶのは、この法匪の発生を防ぐ為なのだが、多選によって経験を積まなければ発言権が無いというようになると、人民の代表の筈が法匪の側に取り込まれてしまう。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん