2009-07-04

矛先

無差別殺人事件について思うことがある

こうした事件を起こすひとの特徴の一つに、属しているコミュニティがほとんどない

というのがある気がする

たいていのひとは、職場、家、これまでの友達、地域などのコミュニティのなかで生きている

一方、職場でもうまくいかず、友達は皆無、家族とも地域ともかかわりは希薄

なんて人は最終的に、日本、世間、ネットくらいに属するコミュニティが削られる

人間というのはみな意識的にしろ、無意識的にしろ自らのコミュニティの中で

常に比較しながら生きている

学校なんかがわかりやすい

彼らは閉ざされたコミュニティの中で生きている

自分学校の中で上か下かが最重要なのであり、全国で~、とか他校より~ってのは

個人のくくりの中ではあまり話にも上らない

さて、事件を起こす人たちを鑑みると、日本、世間、ネット、、、見えないけど大きなものばかりだ

そしてその中で、彼らは自らの相対的な位置を知覚する

傷をなめあう仲間も、努力を認めてくれるひともおらず

ただ、自分の位置だけを知覚する

圧倒的な孤独

そんな中で彼らの不満の矛先はもう、彼らの属するコミュニティ日本、世間、ネット)しかないのだ

彼らの起こす事件は「無差別殺人事件」といわれる

しかし、彼らにとっては関係なくなんてない

だれであろうと、日本、世間、ねっとの一員なのだから

むしろ、そうした

自分には関係ない」

という無関心こそが、彼らの矛先なんじゃないかと思った

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