私は普段こそは強気で生意気な態度を崩さないが、恋人の前では完全なるMである。
特にベッドの上では極度のMであることを自覚している。
いや、正確に言えば今の恋人によってそれを開花させられた。
元々素質こそあったのだろうが、今となってはあれやこれやそれも知り尽くしたエムである。
これは全て恋人が生粋のど・Sだからこそ成せたことだと思っている。
恋人の変態且つ鬼畜ぶりは、それは私の想像をはるかに凌駕していたのだ。
そして私も立派なマゾになってしまった。
我々はそりゃあ楽しくやっていたんですよ。そう、やってたはずなんです。
ちょwwwwwwwwwwwww
確かに私達、その時泥酔はしてました。ですわよね?それはそうです。全てをアルコールのせいにしてもいい。
でもちょっと待て。どうした、恋人よ。お前、酒も滅茶苦茶つえーはずだろうが。
そしていじめられる専門で今日までやってきた私、いじめ方がさっぱり分からない。
何をどうやってどのように責めたらいいのか皆目見当付かない。
アルコール浸りで少しも回らない頭で必死に考えたのだが、どれもこれもハードルが高い。
難しいし、恥ずかしい。
回りくどい恋人流の新しい責めかこれは、と勘繰ったのだが恋人は目を閉じてうっとりとなさっている。
ちょwwwwwwwwwwwwwww
恋人よ、何か嫌なことでもあったのか。
次の日素面に戻った彼に昨晩のアレは何だったのか訊く勇気もない自分。
それにしてもSって難しいものなのだな。
今まで私はされるがままで快楽を貪っていて申し訳なかったと気が付いたよ・・・。