2009-06-19

私は親を殺せる

私は親を殺せる。殺せるほどの恨みがある。

自分でもなかなか認めることができなかったのだが

この3、4年の間にそのことがはっきりした。

初めは恐る恐るそういう想像をした。

父親を殴る。母親を蹴飛ばす。

そこからさらにエスカレートして

どこか山の奥か、人目につかない林のなかで

地面に穴を掘って、そこに両親を突き落とし

上からガソリン灯油を掛けて

生きたまま火をつけて焼き殺すなんていう想像もした。

そんなとき、後頭部の首との付け根あたりが痺れたような

不思議感覚があった。

もちろん実行に移すつもりはないし

もうこの数年のあいだは絶縁状態が続いている。

父親は私を的確に批評した。

いわく、協調性がない。

サッカーなどもやってはみたが

もとから協調性がないやつがチームスポーツに参加して

一体どんなことになるか、だれもが想像のつくところだろう。

母親主観的に、というかおそらくは生理的

私の存在そのものを認めようとはしなかった。

自分と似ているところを挙げつらっては

あんたはダメだ、と言い続けた。

父親に似ればよかったのに似なかったところについて

愚痴をこぼし続けた。

そのくせ、自分より絵を描くのがうまいことを知ると

妙な敵愾心のようなものを高ぶらせて

私に対して冷たく当たった。

おそらくは、母親自閉症圏域に入る人物だったのであろう。

その意味子供を養育するにはあまりに不適格だった可能性が高い。

そして、父親は、その共依存的なパートナーであったのだろう。

そのなかで、子供承認を与えるという余裕はなかったのだろう。

もう、母親を支えるだけで精一杯という・・・

とはいえ、私は決定的な形で損なわれた。

もはや、取り返しはつかない。

誰とも親密な関係を築くことができないし

そういった関係を求めようとする欲求自体が

著しく損なわれてしまっている。

恋人がほしいと思ったこともなければ

結婚したいと思ったこともない。

わずかに恋らしきものを何度か経験したが

それすら、結局は自分自分自身を傷つけるだけだった。

なぜ、わたしは生まれ、そして生きなくてはならないのか。

なぜ、わたしはこうで、そしてああであることができなかったのか。

命は確実に減りつつある。

謎は後悔として残り、終わりは救済として輝かしくもある。

私は親より先に死ぬしかないのかもしれない。

  • もし今でも親と同居してるんだったら、家から出たらいいよ 私も何度か連れ返されたけど、何回も繰り返してやっと親の顔を見なくていいような環境になった。 何年も親と連絡取らずに...

  • http://anond.hatelabo.jp/20090619024825 よかったよかった。親密な関係なんかなくても生きていけるなら、それはそれでお得かも。生きていくのに他人を必要としないってことでしょ? 人間関係...

  • 「ころせる」を「ころす」に置換した書き込みだと通報されるこんな世の中じゃ、インパクトに欠けるな。

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