2009-05-26

私のおっぱいは何のために付いてるか。

私の、おっぱいは何のために付いてるのかってことを真剣に考えた。

30歳。

処女

誰にも揉まれない。

自分で揉んでみたら、泣きそう。

ましてや、赤子に吸われるなんて夢のまた夢。

もう気が遠くなるくらい、この用途の無い二つの玉を、ボクサーグローブよろしく、肩にかけて暮らしてきた。

戦う相手も見つけられぬまま。

30年シャドーボクシング

ああ、こんな私のおっぱいの先にも、やはり乳首はついていて、

こんな駄目な私にも、平等に飾られた乳首という栄冠も、

最近は肩を落とすばかり。

我先にと、立ち上がる準備はできていた。

教師より、びんびんに。

そんな勇姿も影を潜め、誰にも見られることもないまま、

勝手に上を向いて、

そっと自分なりの精一杯でたわわになって、

そして、今、そっと項垂れつつある。

おまえの存在意義を問いたい。

君は、こんなとこでくすぶってるようなヤツじゃないんじゃないのか。

もっと、やれるんじゃないのか。

それこそ私なんかの傍で、一生を終えていいのか。

おまえに捧げられる舞台なんて、一度も踏めないかもしれない、不甲斐ない私の傍に、今日もいてくれるのか。

乳よ。

右乳は、「いいんだよ」と笑った。

揉まれるだけが、乳の生き方じゃない、と。

時に、心のエアバックとして。

うつぶせ寝用の抱き枕として。

ブラジャーの購入を促す経済効果として。

三段腹の目くらましとして。

そして、いつも一人で泣いてるおまえの良き理解者として。

左乳なんて、「何言ってるんだ」とちょっと怒りだしたりしてさ。

おまえだけのせいじゃないんだよ、と。

ぼくら乳にも至らない点がたくさんあった。

むしろぼくらがもっと頑張れれば、おまえを夢の舞台を立たせることだってできたかもしれない。

ぼくらだって力足らずだったんだ。

だから、もう、そんなぼくらと、一緒にいてくれたってだけで・・もう・・。

ごめんね、ごめんね。私は猛省したよ。

一瞬でも、君たちを疑ったりして。

そうだよね。私のおっぱいは、今日も私のために付いている。

誰も私のおっぱいのためにバレーしたりしないけど、

必死についている。

私にしがみついている。有意義に。

だから、私も必死に何かにしがみつきながら、

青コーナーからの挑戦者を待ち望んでいるんだ。有意義に。

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