2009-05-20

マスクの効果について

http://anond.hatelabo.jp/20090520182326

お前ら全員まとめて空気感染飛沫感染を混同しすぎ。

飛沫は咳をしたときとかに口から飛び出す小さな水しぶきで2メートルくらいしか飛ばない。

飛沫の水分が蒸発してウイルスだけになり(これを飛沫核という)、それが空中を漂うのが空気感染で、飛沫核は何メートルでも飛ぶから恐い。

空気感染する病気は、結核水疱瘡はしか、の3種類だけだ。他のウイルスは、飛沫核だけの状態で空気中を漂うことができない。

インフルエンザは原則的に飛沫感染。(なぜ「原則的に」と言ったかは後述)


で、マスクは、飛沫核はブロックできないが、飛沫はブロックしてくれる。(N95マスクなら飛沫核もブロックできるが、素人が正しく装着するのは難しい)

だから、インフルエンザ予防には一定の効果がある。

とりわけ、感染者が装着すると効果が大きい。感染者の喉から出てくるウイルスは、飛沫状になっているから。

もちろん、未感染者が予防のために装着した場合も、飛沫を吸い込むことを防止できる。なので、一定の予防効果がある。

ただし、ここでさっきの「原則的に」の話なんだが、インフルエンザウイルスは、「例外的に」飛沫核も飛んでしまい、空気感染することがある。

この場合、確かに飛沫核は未感染者のマスクをすり抜けてしまうわけだ。

といっても、メイン飛沫感染を防止してくれることは間違いないのだから、マスクに効果がないとは言えない。


まとめると、マスク使用は、

感染者が装着した場合、「かなり」効果がある。

感染者が装着した場合、「それなりに」効果がある。

どちらも100%ではないが、感染の可能性を低くできるなら低くしておいたほうがいいだろ?

  • まあ、その時代にはいわゆる「良心的日本人」とか「進歩的知識人」がもてはやされる時期だった、てのもあると思うけど。

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