2009-05-16

らいぶのかんそうぶん

つい先日、友人に連れられて某バンドライブに行ってきた。

演奏の上手い下手とかはよく解らないのだが、とにかく歌詞に特徴があってそれで売れているバンドといったところだろうか。

(強いて言うなら、BUMP OF CHICKENを数倍濃くしてメンヘルスイーツ入れて一晩置いたような歌詞)

 

ようやく入場の順が回ってきて、いざ会場の中に入るとすでに満員状態だった。

わぁ、やっぱり売れてるバンドはファンもすごいな~としみじみ感じた。みんなアーティストステージに昇るのを、キラキラした目で待っている。

その時点で微妙違和感があったのだが無視してライブを楽しむことに専念した。

 

ライブが終了して、アンコールに入った。アンコールでは歌を歌うらしい。自分はその歌を知らなかったのでトイレに行った。

廊下で泣いている子に出会った。「彼(多分ボーカルの人)と同じ時代に生きて、彼の歌を聴けた事が本当に嬉しい。」というような事を言っていた気がする。

そこで自分の持っていた違和感が増大した。

 

割と、なんていうか自己啓発的な内容の歌詞を、所謂J-ROCKに乗せて歌うバンドなのである。

「君がいないと死んじゃうけどそんなの重荷だから君は君らしく生きていていいよ、でも僕は君が好きで好きでたまらなくて振り向いてくれないならやっぱり死にたいよ、

でもそんな自分が大好きだから君も僕のこと好きでいてくれるよね?そうじゃなきゃやっぱり僕は死んじゃうよ」

みたいな歌がたくさん、ほんとに全曲そんなんじゃないかって思うくらいそういう歌が多いのだ。

 

既にバンドメンバー達が再び壇上に昇ってきていたときの事である。やっぱり周りのファン達は、キラキラした目でメンバーを見ている。恍惚の表情を浮かべている人もいた。

その場にいる大多数が、さっき挙げたような歌詞に本気で共感しているのだろうと思うと、寒気がした。

バンドとは一種の宗教なのではないか、とか、本気で考えてしまった。というか宗教だ。バンドメンバーは彼らにとっては神様で教主様なのだ。

悪いが自分はそれについていけそうにない、と楽しんでいる友人を尻目にそう思った。

そして自分と周囲の温度差に気持ち悪くなって、えづいてしまった。

  • 俺と一緒にキリンジ聴こうぜキリンジ。 堀込高樹(キリンジ兄・でかくてメガネな方)の詩は最高だぜ。 「ハピネス」とか http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND48450/index.html

  • そんなあなたにはマンガ「4SPRITS」枝松克幸がお勧め。

  • バンドに限らず作家でも漫画家でもアニメでもゲームでも、似たような事例はわんさかあると思うよ。 「ファン」ていうのは一種の宗教みたいなもんだよ。 毎日を乗り越えてく支えにそ...

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    • 元です。 「アンコール」って言葉の意味もわかんないような人間です…つまり、ご指摘の通りライブになんか滅多に行かないというかこれが初ライブでした。 「アンコール!アンコール...

      • なるほどね 嘘をついても低姿勢で言い逃れすれば追及したほうが立場が悪くなるという手法か でも抜けがあるよ だから見る人には印象最悪

        • お前はいつも「どう印象よく見せるか」ってことを基準に書き込みしてんのか?匿名の増田で。 手法どうこう言ってないで穴がありゃ突っ込めばいいじゃねーか。下ネタじゃねーよ。

        • 元です。 抜けがあるというのは「増田様~」の一文でしょうか。 不快な思いをさせてしまったのならば申し訳ありません。これから気をつけようと思います。 アンコールについでです...

  • 80年代後半~90年代前半くらいに流行った説教ソングを知らない世代なんだねえ……若いねえ。

  • 自分の興味持てない対象に対して周りの人間が熱狂してたらそれだけで違和感は覚えるだろ。 特にライブなんてものは狭い会場内で1つの対象を集団で盛り立てるわけだから熱狂の度合い...

  • なまじ歌詞が理解できてしまうのがいかんのだろうか これが洋楽だったら増田もすんなり受け入れてしまいそうな気もする。内容的には大差ないけどね。

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