2009-05-09

http://anond.hatelabo.jp/20090508223115

私がいるな。

小説読んだ時もそうだし、実生活で感じたことを言葉に表現できない時にも

似たような感覚に陥る。それを増田に書こうとするのだけれど、元記事増田と同じで

文章にすることができない。30分以上ディスプレイの前で格闘の末に結局挫折する。

私の場合、まず語彙が乏しいことが第一。その言葉とその意味概念を知らなければ

言葉にしようにも出来る訳がないと思う。これは本を沢山読んで辞書で調べて増やすしかない。

語彙が豊富でもそれを使って表現できなければ意味がない。

だから、次に自分の「もやもや」した感情をどう文章にするかだと思う。

話逸れるけれど、身近に私に輪をかけたように表現力の乏しい人がいて、

伝えたいことをジェスチャーと「みたいな」という言葉だけで

表現しようとする人がいる。驚いたことを身振り手振りしながら

「うわってなってきゃーみたいな」と言う。とても聞き苦しい。

「むかつく」や「うざい」のような安易な感情表現を連発する人は

語彙も表現力も乏しいのだろうな。非常に頭の悪そうな印象を受ける。

それで伝わるのだから、ある意味で便利な言葉ではあるのかもしれない。

私もそれを使いそうになった時は、その「むかつく」や「うざい」を

別の言葉に置き換えるように普段から意識しているかな。

と書いていて、上の「ある意味で」とは「どういう意味で」だろうなと思った。

おそらく「その言葉受け手が相手の感情を自分の体験・経験に照らして

どう「むかつく」のか、どう「うざい」のかを感覚的に理解してくれるか、

または自分勝手言葉に置き換えてくれるという意味で」なのだろう。

(これで表現できている?)。まぁ、こんな風に別の言葉に置き換えてみる。

話を戻して、

だから増田で表現しようとして書いては消し、また書いては消したり、

キーボードに向かってじっくり推敲(?)するだけでも訓練になると思う。

それでも表現できないなら、まだ自分の中で煮詰まっていないのだと考えて

一旦諦める。その「もやもや」を忘れないように書きかけの文章は一応残しておく。

時々、読み返して普段からそのことを意識するようにする。

何かの拍子にふっと上手い表現が沸いてくることがある。

ただ、そんなのは稀で大抵は本を読んでいるときに、

あの時の「もやもや」の正体はこれだったんだと分かることが殆ど。

それでもその他人が書いた文章を読むと「もやもや」した霧が晴れて

とてもすっきりする。清々しい気持になれる。

確かにその時は他人の表現かもしれないけれど、それでいいと思う。

表現もある程度は学ぶものだと思う。現に今自分が使っている表現も

本を読んで覚えてきたものを使い回しているだけだと思う。

元記事増田

それは、空に浮かぶ雲のように、時間が経つにつれてうつろい、消えてしまう。

は正にそれなんじゃない?こういう表現を自力で考え出せるなら才能あるよ。

私的だけど結論。

大事なのは自分の中に言葉にできない「もやもや」の存在を感じ取ること。

それを覚えていて常に意識して言葉で表現しようとしていること。

新しい表現を考え出すよりも、知っている表現を使いまわして表現すること。

その内に新しい表現を思いつくかもしれないし、死ぬまでないかもしれない。

後者で終わる恐れがとても濃厚な気がする)

なんにしても本を読まないと始まらないかもしれない。

--

こんな風に正しいか間違いかは別にしてとりあえず文章にしてみることかな。

期間を置いて読み返してみて、「何か変なこと書いてるな。稚拙な文章だな」

と思えれば、少なくともその時よりは成長していることを実感できる。

もう一度、同じことを一から書き直してみるのもいいかもしれない。

と、たったこれだけの文章を考えながら書いていたら 1時間以上かかった。

世の作家は一冊の小説書き上げるのにどれだけ時間を使っているんだろう…

記事への反応 -
  • 小説を読んだあと、心の中になにかもやもやが生まれる。 もやもやは小さいときもあるし大きなものもある。 それは、空に浮かぶ雲のように、時間が経つにつれてうつろい、消えてしま...

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      • 仕事でだけど、締め切りに間に合わせるために 12時間で原稿用紙換算100枚分の文章を書いたことあるよ。集中してたから誤字脱字は殆どなかった。 ま、内容自体はクソ文だったけど...

    • もっと本を読め。

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    • 絵描きがさ、いきなり上手い絵をかけるわけでもないのと同様にさ。 やはり言葉のスケッチを重ねて鍛錬を積むべきだな。 僕はたまにやるが、ある何でもない特定のものや状況などを言...

    • 自分がなぜ創ることを意識し、あこがれるようになったか思い出せた。ありがとう。俺は応えかったんだな。それと日常に潜む言葉にならないもやもやを補足し表現するために。

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