2009-05-05

誤解

好きな人がいた。

彼は、自分より20才年上の人である。

おまけに2人の子供がいる。

メールを何度かしているが(すべて自分から)、彼の仕事の忙しさなどの諸事情から、出会ってから一度もあったことがない。

改めてこの事実を噛みしめると、100%彼に交際する意思がないことがはっきりとしている。

メールを交換していた頃、「実際にはあえない。」という言葉を聞くのが怖かったからずっと確かめられずにいた。

実際は一度そのように返事をされたことがあったが、月日が過ぎればもしかしたら彼の気持ちも変わるかもしれないというかすかな希望自分でももっていた。

先日、勇気を出して恐る恐る同じことを聞いてみた。

やはり、「あえない」という返事であった。

そして理由を聞いてみると、彼は、「あいたい=結婚を迫る」と誤解していたようだ。

結婚を考えていない。」「結婚を迫ってくるとは夢にも思わなかった。」という言葉だけはどうしても言われたくない言葉だった。

結婚ができないことはとてもよくわかっていたからだ。

彼自身のことだけではなく、私自身のことも含めて。

一つ目は(これがすべてであるが)家族のこと。

自分にもパートナーがいる。

彼に対する評価や感情は書くつもりはない。

何故なら、彼は自分がかつて選んだ人であり、彼から申し出なければこちらから関係を絶つ理由は何もないからだ。

彼の両親も自分が彼と添い遂げることを切望している。

結婚したからには結婚した責任がある。

これから逃れることは今の自分にはできない。

敢えて二つ目をあげるなら、生活のこと。仮に金銭的なゆとり(ほど遠いが)があったとしても、一つ目の理由を取り消す方法はない。

ただ、ネットではなく「実際にあう」ことは、生きている中で愛している証であると思うから、実際にあえなくてもいいから「あいたい」と言ってほしかった。

ただそれだけだ。

だが、仮にあったとしても、もう何年間もあっていない彼をひきつける自信はない。

おまけに別れるときはどうなるであろうか・・・あう前の喜びの累乗ほどの悲しさに突然襲われ、皮肉ネガティヴ言葉の嵐を彼に浴びせてしまうかもしれない。

それはいやだ。

だからこれでよかったと思っている。

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