2009-05-03

ミステリーと 数的処理・論理的な問題の違い。

ミステリーの1ジャンル~~において、ミステリー構造を示した。

情報を集めること。

・妥当性のある結論を導くこと であると

しかし、これは、数的・論理的な問題と同じプロセスともいえるかもしれない。

(数的・論理的問題とは以下のようなものをさす。)

A、B,Cの三人がいる。

A[俺は盗んでないし、Bは盗んでいない。」

B「俺は盗んでないし、Cは盗んでいない。」

C「俺は盗んでないし、誰が盗んだかは知らない。」

それぞれ半分本当、半分嘘を言っているとすると、盗んだのは、誰?


ミステリーと上記のような問題の違い。そこから導かれるミステリー本質について

違いは、結論を出すための情報が『正確』『客観的』であるか。ないか。である。

ミステリーでは、表記される情報はこのようになる。

『Aは金に困っていた』

現場から、あわてて立ち去るBを見た』

『鍵を持っていたのはC』         などなど

論理的な問題とはちがい、

私たちは、こういった粗い情報から結論を導かなければならない。

勿論、現時点で情報は足りないため、結論を導くことはできない。

しかし、もし、Bが犯人らしいと先入観(前提条件)をもって考え始めれば、

誤った先入観(前提条件)で進みかねない。つまり、

ミステリー本質とは、情報を正確、客観的に、読解し直す作業にある。

『Aは100万円借金をしている。』【金に困ってるとまで言えるのか?】

『Bは、犯行時に現場付近にいた。』【現場から出てきた=犯人か?】

『鍵の1つはCがもっていた』   【複製できるのか?1つしかないのか?】

我々は、常に描写を、証言を疑い、事実に置き換えなければならない。男の首を絞めている女の姿。その真実は、彼にマフラーをかけている優しい彼女なのかもしれない。いや、まだ違う。マフラーをかけること=優しいではない。

正確には、彼氏の首にマフラーを巻く彼女の姿となるだろうか・・・

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