・情報を集めること。
・妥当性のある結論を導くこと であると。
しかし、これは、数的・論理的な問題と同じプロセスともいえるかもしれない。
(数的・論理的問題とは以下のようなものをさす。)
A、B,Cの三人がいる。
A[俺は盗んでないし、Bは盗んでいない。」
B「俺は盗んでないし、Cは盗んでいない。」
C「俺は盗んでないし、誰が盗んだかは知らない。」
それぞれ半分本当、半分嘘を言っているとすると、盗んだのは、誰?
違いは、結論を出すための情報が『正確』『客観的』であるか。ないか。である。
『Aは金に困っていた』
『現場から、あわてて立ち去るBを見た』
『鍵を持っていたのはC』 などなど
論理的な問題とはちがい、
私たちは、こういった粗い情報から結論を導かなければならない。
勿論、現時点で情報は足りないため、結論を導くことはできない。
しかし、もし、Bが犯人らしいと先入観(前提条件)をもって考え始めれば、
誤った先入観(前提条件)で進みかねない。つまり、
『Aは100万円借金をしている。』【金に困ってるとまで言えるのか?】
『Bは、犯行時に現場付近にいた。』【現場から出てきた=犯人か?】
『鍵の1つはCがもっていた』 【複製できるのか?1つしかないのか?】
我々は、常に描写を、証言を疑い、事実に置き換えなければならない。男の首を絞めている女の姿。その真実は、彼にマフラーをかけている優しい彼女なのかもしれない。いや、まだ違う。マフラーをかけること=優しいではない。