2009-04-25

恥デジ 〜草なぎ剛が伝えたかったもの〜

「恥デジ。」

どこからともなく森の怪がそう呟いた。

公園内は人気がなく、酔っぱらった中で、風が体をふんわりと撫でていく。

都心特有の一定量のノイズをのぞけば深閑そのものだ。

トンネルといったところであろう。

あんま、気持ちのいいものでは無い。

さっきのあの会話が気になってしまう。

俺はそろそろの世代だ。

もうあいつは本当の意味で世の中に認められてっけ?

もうあいつは本当の人と結婚してんだっけ?

もうあいつは

.........

俺何やってたんだっけ?

俺、アイドルだったよな?

もう、深夜帯で恥かいてるだけじゃん。

「恥デジ。」

まただ。

どこからとも無く音が聞こえる。

俺は服を脱ぎ、畳んだ。

シャツを脱ぐと、はっきりと何かが暴走を開始した。

「恥デジ」

誰かがまた俺にささやいた。

「恥デジ」

まただ。

六本木のモノノケが俺を誘導する。俺の本とうの脳(本脳)がズルと向けだした。

興奮の宴が始まる。

うおおおおおおおおおおおおおおおおお

おれはsmap!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ーーーーーーーーー

体が言うことを聞かない。

シャツをもぎながら、足が絡まる。

赤い灯火が何台も俺を囲んでいる。

うおおおおおおおおおおおおおおおおおお

邪魔すんな!!!!

「恥デジーーーーーーーー!!!!!!本能丸出しで生きるんだ!!!!!!!」

俺は制服姿の男に向かってぶつかっていった。

もみくちゃにされて取り押さえられる。

血が逆流し、自分自分じゃないみたいだ。

俺は確かに今、多くの物を捨てた。

と同時に、一足先に次の時代の扉を開いた。

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