「恥デジ。」
どこからともなく森の怪がそう呟いた。
公園内は人気がなく、酔っぱらった中で、風が体をふんわりと撫でていく。
トンネルといったところであろう。
あんま、気持ちのいいものでは無い。
さっきのあの会話が気になってしまう。
俺はそろそろの世代だ。
もうあいつは本当の意味で世の中に認められてっけ?
もうあいつは本当の人と結婚してんだっけ?
もうあいつは
.........
俺何やってたんだっけ?
俺、アイドルだったよな?
もう、深夜帯で恥かいてるだけじゃん。
「恥デジ。」
まただ。
どこからとも無く音が聞こえる。
俺は服を脱ぎ、畳んだ。
シャツを脱ぐと、はっきりと何かが暴走を開始した。
「恥デジ」
誰かがまた俺にささやいた。
「恥デジ」
まただ。
六本木のモノノケが俺を誘導する。俺の本とうの脳(本脳)がズルと向けだした。
興奮の宴が始まる。
うおおおおおおおおおおおおおおおおお
おれはsmap!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ーーーーーーーーー
体が言うことを聞かない。
シャツをもぎながら、足が絡まる。
赤い灯火が何台も俺を囲んでいる。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおお
邪魔すんな!!!!
「恥デジーーーーーーーー!!!!!!本能丸出しで生きるんだ!!!!!!!」
俺は制服姿の男に向かってぶつかっていった。
もみくちゃにされて取り押さえられる。
俺は確かに今、多くの物を捨てた。
と同時に、一足先に次の時代の扉を開いた。