そう言えば。
小学校高学年か中学生の頃、FM東京で松任谷由実の「サウンドアドヴェンチャー」をよく聴いていた。日曜の夕方に放送してたんだけどね。
基本的にはリスナーからの葉書をユーミンが読み上げて進行していく番組なんだけど、たまにゲストが出演してね、これが結構面白い話がたくさんあったんだよね。
たとえばチェッカーズの藤井フミヤが、自分たちがちょっとロンドンに遊びに行っていて、帰国したら光GENJIが大ブレークしていて、面くらっちゃったと話していたら、ユーミンが言うには、「あ、あたしもそれと同じ経験ある。ちょっと外国に行っている間にチェッカーズが大ブレイクしていて、あの時は驚いちゃったわ」と返したとか。
基本、あの頃の彼らって面がいいだけの猿と同じでしょう? 躾もなんにも出来ていなくて、収録中にも数々の狼藉があって、ユーミンを戦闘モードにさせちゃったのね。特に、対・モロボシに。「おばさん、なにそれ?」とかモロボシが言っていた記憶があり。
モロボシくんもその後、成長したかも知れんですから、この辺は若き日の「武勇伝」ということで。
で、イヤミやらスカシやらでいびり倒したんですよ、ユーミンが。あれ、生放送ではないはずだけど、それがそのまま放送されてたってのも、あの姐ごもいい度胸してるよね。
で、番組に相当、「かーくん」ファンから怒りの葉書が殺到したらしいんですよ。
「なに?おばさん、あんた何様のつもり?」
とか書かれた葉書を十枚くらい、淡々とユーミンが読み上げてゆくわけ、次回放送時に。
何も言わずに、動揺することもなく、淡々と。
そして最後に一言。
「あたしメリーさんと友達なんだからね、そんなこと言っちゃっていいのかなぁ?」