2009-03-23

少子化だ、晩婚化だ、というふうに騒がれてはいますが、それでも新しく親になる人たちがまったくいないわけではありませんし、僕より若いお父さんもたくさんいるようです。

僕自身、そろそろ父が「僕の親」になった年ごろに近づきつつありますが、その事実がどうにも信じがたく思えます。いまだに父を亡くした十代なかばのままのような気分で、高校球児が同輩か、時には年嵩に見えるというか。自分がひとの親になるなどとは、どうしても考えられません(相手がいないということはさておき)。

おおかたのご家族は色々事情はあっても、できれば親に長生きして欲しいと願うものなんじゃないかなぁ。

(中略)

寿命事情もあるから、みんながみんな理想通りには行かないと思う。そんな時に、亡くしてしまったけどまだ終わりじゃないと言いたいなぁ。

cf. http://d.hatena.ne.jp/hrkt0115311/20090322/1237726684

子供が一人前になるまでは死ねない」と、おそらく世の父親はみな思っていることでしょう。僕に言われるまでもなく。どんジレさんが「みんながみんな理想通りに行かない」とおっしゃるのはまったくその通りです。

とはいえ、(他の「父」がどんなものかはわかりませんが)僕の父は、Life in the fast laneというような生き方だったので、「おいちょっと待て、反抗期もまだだったのに」とは思ってしまいますけどね。

泣き虫だった僕は、あの日から人前で泣くということがなくなりました。でも、まだよく泣いています。そして泣きながら、それは父を失った自分を憐れむ涙ではないか、というような皮肉自分に投げかけるのです。

僕はあの日変わり、そして、それ以来そのまま変われないでいます。

そのことを、まだ父親を失っていない人や、かつての僕の年頃(より年下)の子供を持った父親——とくに僕と同世代の父親に伝えたかったのです。

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