2009-02-23

僕が結婚できない理由

僕の家庭は四人家族で、いわゆる核家族というやつだ。

僕と父は単身赴任で一時期離れていたことがあって、

とてもよくキレる父だったが、最近はちょっと大人しくなった。

かといって僕は少年期、青年期をびくびくと過ごしたわけでもなく、

至って普通に過ごしたのだが、突如キレる父はなかなかに性質の悪いものだった、と思う。


僕の母はこれまたなかなか性質の悪い人で、

結構ヒステリックなところがあって、愛はあるけれど、

子供を育てることと、自己実現を、同じことだと見てるような人間だった。

僕がそれに気づいたのは高校生の時で、

その時「あんたに喜んでもらうために、あんたに自慢してもらうために東大に行くんじゃないぜ」って言ったのを今も覚えている。

「あんたが頑張ったから俺が東大に入るんじゃないぜ、この俺が頑張ったからであって、あんたはまったく関係ない」とも言い放った。

なかなかにいろんな意味で酷い子供だなあ、と思う一方で、

僕の人生は僕個人のものだ、と今でも思っている。


弟はよく分からない自信を抱えたまま、底辺私立高校へ行って、その後肉体労働に従事している。

この兄が、彼を腐らせたと言っても過言ではない。

彼と僕の能力の差は歴然だったのに、僕は彼に平等を求め、彼を潰したのだ。

僕はここにおいて、彼の人生を歪めてしまったことをとても後悔している。


僕は賢い子供だった。

一族の行事から、抜け出したい一心だった。

馬鹿みたいな親戚と、視野の狭い両親。

過保護すぎて嫌になる祖父母と、僕が歪めてしまった弟。

僕は、きっと、家族という環境に向いてない男なんだ。


だから、僕は自分が家庭を持つのが怖い。

絶対に怒らない父になりたい。

でもなれないだろう。

そしてその度に僕は自分を責めるだろう。

それは、辛すぎる。

僕は、僕の為に、家庭を持ちたくはない。

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