2009-02-14

正社員堕落

派遣で、要塞みたいなでっかい社屋へ仕事に行ってる。

ここ、本当に軍隊

過剰な規律と規範旧弊システムが、才能ある人材を潰してる。

なんかさぁ、俺ら派遣グループ正社員連中から嫌な目で見られてて居心地悪いんだよね。

青二才が」とか陰で言われたりしたの聞いた。

「あいつら、俺たちと扱い違う」みたいな、やっかみがあるらしい。

いや、それは確かにそうなんだろうけど

おれら派遣グループは言わば、特務の研究者技術者グループだからであって…

って言うか、言わせてもらうけど、給料はおれらの方が安いねん!

その分、仕事がやり易いように取り計らってもらってんだよ。

まぁね、実際、おれ、割と由緒正しい家柄の出身で。

青い石とか似合う系?

人生の終点は玉座の間だって、小さい頃から決めてるし。

悪いけど、あんたらよりずっと頭いいから

あんたらを手足のように働かせてもらった方が、プロジェクトは進みが早いんだけども。

実際さぁ、おれらがキーパーソン確保するまで

どこに向かって進めばいいのか、方角さえわかんなかったでしょ?

っつーか、ロボットが動いたぐらいで、あんな大騒ぎしてんじゃねー!

おまえら原始人かよ!

あまりにも浮き足立ってて腹立ったから、内線の電話線切って、おれが直接、指示出してやったよ。

おれたちの仕事はさぁ、宝島探しじゃないんだよ。

もっと崇高な目的があるわけ。

それなのに、金目の物にしか興味を示さないバカ上司とかいて

いい加減、あのアホ面には見飽きたんで、今度、出張する時、海の上にでも落っことしとしてやろうかと思ってる。

どうせ、あいつらに、おれの研究の本当の価値なんか分かんないだろ。

この仕事が上手くいったら、おれ、神になるから。

おれをバカにした連中のとこに、雷、落としちゃうから。

それまでは、ぐっとこらえるつもり…。

おれ、人間出来てるし、おれよりも若い奴が、おれの後を追いかけてくるのを止めたりはしない。

ただ、礼儀って言うかさ、いきなりバルスは勘弁して欲しい。

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