2009-02-13

寒い上に眠たい。寝たら死ぬぞ、そうかここは雪山なのか。

僕は自分の部屋にいた。目をつぶってそれから眠らないようにしていた僕にとって、それは一瞬自分の部屋なのかわからないほど眩しかったが、自分の部屋でしか、なかった。

この眠気はなんだろう。

昨日の夜、25時くらいだ。友人から電話がかかってきた。

「明日の昼、一緒に食べよう」

唐突に彼は言う。

僕はそのとき、既に布団に入った状態で携帯電話の通話ボタンを押したので

「おー」

と、そんなような返事をする。なんだかんだで他愛もない話を1時間ほどしていると、さすがに目が覚めてくる。普段こんなに長い時間電話をするようなことはなかったが、昨日はなぜか、そうなってしまったんだ。

時計と外の世界の両方が、明け方に近づいてゆく。それと共に僕は、普段人には話さないような話までしてしまう。といっても、とてもくだらない話がほとんどだ。自分死生観だとか、湯豆腐を食べるときに守っている、自分のこだわりだとか。BackSpaceを小指で押すのか薬指で押すのか、そういうことはそれなりに人それぞれだが、それがどちらだろうと、中指だろうと、相手の人生にあまり影響を及ぼさない。少なくとも、恋人エンターを薬指で押したから、僕の朝食がレーズンパンからオートミールに変わるなんて事は、あってはならないと、思う。そんなのは何かが間違っていると、僕は思う。

今日は彼と昼飯を食べるため、いつも千円も入っていないくらいの財布に、ひさしぶりに五千円札をいれる。

僕は、ピザだけは勘弁だ。そう思って電車に乗った。

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