三砂ちづるとあの著書を『身体論をイメージして女性の生物学的性への回帰を提唱し、状況的には、フェミニズムに対する見直しの潮流(いわゆる「バックラッシュ」)の一貫と位置づけられたエッセイ』とみる、という見方なら一般的だろうけど、それを「カルト」とか「トンデモ」とか評してる人はそれこそちょっとどっちかに偏った人しかいないんじゃないかな。
個人的には、それなりに名の通った場所であの本をトンデモ呼ばわりしたのって、今は亡き『論座』'05.2に載った田中美津とかいう鍼灸師の人の文章くらいじゃないかと思うんだけど(wiki見ると香山リカも批判したようだけど、それは「配慮が不足」という批判であって「カルト」とか「内容がトンデモ」とかそういう批判ではないよね)、田中美津って「4年間メキシコに行って悟って鍼灸師になった」、自称『東洋医学界のスター鍼灸師』で、「光線治療器」が「癌に効く」とか、「邪気(病気エネルギー)」に「気孔」で対抗する、とか言ってる人だよ。そういう人が誰かをトンデモ呼ばわりするというのはどういうことを意味するか、ちょっと考えてみてもいいんじゃないかなあ。
「出産に近代医療を介入させるべきではない」とか言っている人がトンデモではないと? トンデモ本だからこそ、名のあるまともな人は相手にしなかっただけだと思ってたけど。 その...