あ、それすごくいいとこついてる。簡単にいえばそれ実存主義って呼ばれてたやつっぽい。
イデオロギー論ていうのはマルクスさんて人が言い始めたんだけど、日本語で「虚偽意識」って訳した人がいるくらいで、
人間の意識なんてのはその時の社会の制度とか科学の発達とか使われてきた言語とかそういうものによって規定されるもので、意識なんかはないってのがそもそものイデオロギー論なのさ。つまり人間は振り回されるだけだと。
つまりさ、ドーナツの穴みたいなもんで、穴自体はなにもない部分なんだけど、周囲のドーナツの形状によって色んな形になれるっていう。
で、そういうものに対する抵抗が実存主義。これが学生運動とかそういう形でバーッと広まったのさ。
この辺、カミュの「異邦人」と「ペスト」を読むとわかる。「異邦人」は徹底的に流されるだけの人の話で、「ペスト」は徹底的に死にものぐるいで(ムダとわかりつつ)抵抗し続ける人の話。この流れが実存主義の歴史なのさ。
だからあなたの思考は(通俗的な意味でない)左翼的な文脈としてありっちゃあありよ。
ちょっと書き直してみた。
血統がはっきりしていなければならないとか、親は子を愛さねばならないとか、子は親を尊敬しなければならないとかは、イデオロギーなわけで。
多分、イデオロギー抜きに人間の思考はないんじゃないかとも思うんだよ。ただ他のイデオロギーに書き換えることはできるけどっていう。 パソコンのOSみたいなもので、XPだろうがUNIXだ...
なるようにしかならねえよ、という態度と、なんかしらのコントロールは出来るはずだ、という態度の対立があって、後者の態度を採った場合にはじめて、イデオロギーという問題が生じ...
あ、それすごくいいとこついてる。簡単にいえばそれ実存主義。 イデオロギー論ていうのはマルクスが言い始めたんだけど、日本語に直すと「虚偽意識」という意味で、 人間の意志なん...
そもそも子孫を残さなければならないとか少子化・人口減少を食い止めなければならないという思想自体がイデオロギー