発症してから9年になる。
もともとぽっちゃりだったのが、受験で痩せた。
自分では「太め体型」と感じでいるのに、周りから「やせてるね」といわれるようになり、混乱した。
混乱はそのまま「やせ」への囚われとなった。
「やせなくては」 「食べたらいけない」 「カロリー」 「脂肪・アブラ」 ・・・
1日中頭から離れなかった。
食べ物(カロリー)が体の中にあることに耐えられず、嘔吐を繰り返した。反動で大量に食べ、また嘔吐した。
1日に何回もの時も、一ヶ月に数回の時もあった。
今は一時ほど過食嘔吐は激しくないが、止まったわけではない。
夕食を食べ、吐く。
昔ほど上手くは吐けないし、ある程度吐けたら「これでいいかな」と思える。
(過食症の人間には完璧志向の人間が多く、胃が空っぽになるまで吐く場合が多い。)
吐く事への罪悪感もないし、吐く事での気分の高揚(ランナーズハイみたいなもんか)もない。
何も感じない。
治そうという意識がないし、そんな観念もどこかへ行ってしまった。
日常になってしまったとか、過食症と上手く付き合っているとか、そういうわけでもないように思う。
ただ何も感じない。
自分がどうしたいのかも分からないし、「どうしたい」という意志自体もない。
諦めがついたというのが一番近いのだろうか。
そんな状況なのに、太る事に対してはいまだに恐怖感がある。
キレイにならなくてもいいが、太りたくはない。
そんな中で、
朝起きて仕事をしてジムに行くときは行って家に帰って過食嘔吐もちょくちょくでマンガ読んで寝る、というルーチンひたすら繰り返している。
一方で、仕事自体はそろそろ責任のある仕事を任されるようになったし、頑張れると思える。
もっと切実に悩んだ方がいいのだろうか。