2008-11-10

ヤミ屋の帰り道

太平洋戦争の混乱期。

ヤミ屋の帰り道、大きな駅では、突発的に警察の手入れが入ることが何度もあったそうな。

あるとき、祖母の知人が警察に卵を没収された。

没収した警官が何をしたか。

「俺たちもたまには栄養をつけないとなあ」と言いながらその場で飲んでしまったそうだ。

また別の時、警察は米を没収し、皆の持っている背嚢から米を容器にあけさせていた。

どんどん積もっていく米。

激怒した一人の男が、米をあけるふりをして砂をぶちまけたそうな。

そらあ、正義ヅラ没収しておいて自分で食うのが見え見えだったらやるわなあ。

正直言って昔の日本はあまり中国韓国を笑えない。今、数十年遅れてるって嘲笑はまあできるかもしれないが。

でも、たった60年ばかりで、警察はとてもクリーンになった。

日本もかなり清潔で裕福になった。

生きづらいけど、息苦しいけど、清潔で裕福でクリーンだ。この未来を選んだのは、今生きている日本人だ。

日常の小さな選択がつもりつもって、今の日本ができているんだから、

私たちの小さな選択が積もり積もって、60年後の日本もできているはずなんだ。

あみんな、この先、どうしようか?

どんな未来が見たい?

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