人の注文した料理の選択をあげつらって笑い
食べ方の汚さを指摘されると屁理屈をこねなおそうとせず
いつも注文しすぎては残している
お互いにはじめてだった行為のあとに
ひどくまじめな顔で何度もはじめてだったのかどうか疑わしそうに聞き
最後に責任とってねと言い放つ
あたりまえのことをわざわざできるの?と聞き
予想外のことにはなにそれ頭おかしいんじゃないの?と言い
ぽろりと愚痴をこぼせばそんなのはたいしたことないと言いながら愚痴を延々と垂れ流し
あるいは
人のおなかの肉をつかむのが趣味なんだと笑いながら
今日はここの肉使うの?と皮をひっぱり
やせたことには気づかないくせに太ったことは些細な変化であってもひどく嘲る
外に誘い出せばめんどくさそうに着いてきてこんなところにきたくなんかなかったと文句を言い
自分の行きたいところへは行き先を教えもせず連れて行き問題が起きれば相手のせいにし
寂しいといえば求めすぎと言い
何も言わなければめんどくさがりすぎという
会いたければ来てと言い
自分がくれば恩着せがましい
人の服装にけちをつけるくせに自分の服装はひどいもので
選ぶから付き合ってといわれついていけばアドバイスなんて求めてないと怒り出す
それでもなぜだろう
秋になると思い出すよ
そういえばきんもくせいの香りがするたびにトイレの匂いってうるさく言っててうざかったなって
君はどこで野垂れ死んでいるのかしらないしあいたいとも思わないけど