2008-10-07

燃えないゴミ

 匿名性に甘え、うんこよりもくだらぬ日本語でできたうんこばかり、書いている。追いかけてきた背中は霧のなかに見え隠れするが、結局、いつも、見失う。そうして灰色の幽霊ばかり、背中に背負って、私は、おんぶひもで頸が絞まる。ぐえ。

 くだらねえ。他者否定ばかりしている私が、くだらねえ。不安におびやかされてばかりいる私が、くだらねえ。そうやって、傷ついた他人の傷口のうえに乗ることでしか、お前のみにくく肥った自意識は、自我を保てないのか。そんなら、そのうんこ、捨てちまえよ。ごみなんか、持ってたって、しょうがねえだろう。

 くだらねえ。自己同一性とかいう嘘。くだらねえ。相互理解という名の相互誤解。くだらねえ。愛の言葉。くだらねえ。確認作業。くだらねえ。いちいち立ち止まって俯いてしまう私。くだらねえ。リズム感のない私。くだらねえ。言葉に詰まってしまう瞬間。

 そうやって自己否定をすることでしか自分を保てないのなら、そのでっかいゴミを、捨てちまえよ。そうやって自己を相対化して貶めるばかり、くだらねえことばかり集めるなら、その背中のゴミを捨てちまえよ。

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