しかし、5人いたとして、4人は男性。
モーツァルトでもシューベルトでもなくビバルディの四季がいいとか言ってる上司とか、
NUMBER GIRLのラストライブを一緒に見に行った奴とか、
あといろいろいるかも。ありがたい奴。有り難い奴らだよ。
俺は彼女の家に泊まったことがある。
けど、何もしていない。
でも本当にすごく大事な人。付き合いたいとか結婚したい思いとか、それ以上に。
友人(NUMBER GIRL見に行った奴)と面接に行き採用となった。
アトラクション関係、ゴミ拾い、おみやげ売場のレジ、在庫なくなれば搬入したりなどなどなどなど。
まぁ、そのほとんどはアルバイト。
さて、俺は大学生だったので職場内部で土日キャストと呼ばれることになる。
実際の俺は、平日は大学に行かず、起きる→飯→オナニー→寝る。の繰り返しだったが。
仕事内容は、風船を売ること。そして、夜はキャラクターグッズ(光り物)を売る。
風船は一個600円だったが一日に最高で300個くらい売れるときもあった。
風が強い日は風船の糸が絡んで大変だったし、ボナセーラこんばんわだった。
そんな俺が配属された職場の人間関係ったら、素晴らしいなんてもんじゃない。楽しすぎるのだ。
そして、そこで知り合ったのだ。今、本当に抱きしめたい奴に。
いつも笑っているんだけど、たまに元気がないように感じるそんな奴。
一年間に十数回とか、遅刻しまくっていた俺はある日、社員から仕事を辞めるよう言われる。
オープニングキャストだった俺は、1年くらい勤めた後、クビになった。
その後、給料削減、売上至上主義、人員削減、社員からの圧力という波が押し寄せ、
いつも笑顔だった彼女は、心が折れそうなぐらいに、折れても本当に頑張った。
そして、7年が経過した。
俺は、彼女が今年の11月でそこを辞めるということを知った。
彼女は22歳から、10年間働いたことになる。
俺はコメントも残さないし、直接連絡も取らない。
前振りが長くなったけど、直接言えないので、ここに記します。自分のために。
今まで、俺たちが働いていたあの場所を守っていてくれてありがとう。
本当にお疲れ様でした。
俺はこの世の中の、俺がキスもセックスもしたことがない人の中で
俺が彼女のことが一番好きなんだよ。これからの接点はたぶんないと思うけど。
これからもずっとかどうかわからないけど、
これからもずっとの予定でいます。
今まで生きてきた中で最高の景色は、